腸を健康に保ち、免疫力を上げる“腸活”。身近な食材で手軽につくれ、腸活効果バツグンなのが具だくさんスープです。

腸のスペシャリストの小林弘幸先生監修のもと、おすすめのレシピを紹介します。


オクラ、納豆、長芋のスープで免疫力をアップ

オクラ、納豆、長芋で。腸活に効くネバネバスープ



腸内環境を整えるには、善玉菌を優勢にして活性化させる食事をとることが第一。手軽に続けられて効果が出やすいと小林先生がおすすめなのが、スープです。

腸活食のポイントは3つ。

(1) 善玉菌のエサになるうえ、腸内の大掃除をして便をつくる食物繊維をたっぷりとる

(2) 善玉菌を活性化させる発酵食品=ヨーグルトや納豆、漬物、酢やみそなど発酵調味料を取り入れる

(3) 腸を温める

「スープならこの条件を1品で簡単にクリアでき、具に肉や魚介、乳製品など、体をつくるタンパク質も加えれば栄養バランスも完璧です。食べる順番をスープファーストにすると、たっぷりの食物繊維が血糖値の上昇をゆるやかにし、腹もちがいいので食べすぎも防止。ダイエット効果も期待できますよ」

●オクラと納豆、長イモのネバネバスープ

ネバネバ食材は、腸内の老廃物を吸着したり、糖質の吸収を抑える食物繊維の宝庫。豚バラと相性バツグンで、食べごたえがあり、箸が止まらないおいしさに。

【材料(4人分)】

・豚バラ薄切り肉 200g
・オクラ 8本
・長イモ 200g
・納豆 2パック
・だし汁 4カップ
・みそ 大さじ3


【つくり方】

(1) オクラはヘタを除き、1cm幅の小口切りにする。長イモは1cm厚さのいちょう切りにする。豚肉はひと口大に切る。

(2) 鍋を油をひかずに中火で熱し、豚肉を炒める。色が変わったらだし汁を加え、沸騰したらアクを除く。(1)のオクラと長イモを加えて弱火にし、フタをして4〜5分煮る。

(3) 具材に火がとおったら納豆を入れてさっと煮て、みそを溶き入れる。

[1人分305kcal]

腸が喜ぶ2大食材



腸活スープには、こんな食材が有効です。

●食物繊維


野菜、穀類、キノコ、海藻などの植物性食品に含まれ、善玉菌のエサになるほか、腸内で水分や老廃物を吸収して便通を促進。現代人は不足しがちなので、積極的に取り入れて。

●発酵食品


みそやしょうゆ、酢などの調味料、ヨーグルト、チーズ、納豆などの発酵食品は、善玉菌を増やして活性化。毎日、多種の発酵食品をとることで腸活パワーがアップします。

<撮影/山田耕司 イラスト/ヤマグチカヨ 取材・文/ESSE編集部>

【監修/小林弘幸先生】

順天堂大学医学部教授。順天堂大に日本初の「便秘外来」を開設。腸のスペシャリスト、自律神経の第一人者として知られ、『医師が教える1分腸活
』(自由国民社刊)、『医者がすすめる長生き梅干し
』(扶桑社刊)など多数