新型コロナウイルスが各地で拡がりつつあるなか、政府から「不要不急の外出や集まりはは控えて」という求め、「3月2日から全国すべての公立小中高を休校する」という要請が発表されました。現時点では、地域によって対応はさまざまではありますが、いざというときの事態に備える必要があります。

小学生の息子さんをもち、シングルマザーの節約アドバイザー・丸山晴美さんが、お子さんを守りつつも、できる限り外出しない手段を提案してくれました。


いよいよ拡大する感染のリスク。子どもたちもしっかり守らなければいけません(※写真はイメージです。以下同)

コロナ感染拡大防止に。子どもを守りつつ少しでも外出を減らす工夫



現時点で息子の小学校の休校は検討中となっており、決定次第学校メールで連絡が来ることになっています。そしてまた、一部の企業では在宅ワークに切り替えるなど、感染リスクを減らすための対策が取られるようになってきていて、なかなか普段通り生活するのが困難になってきました。

ただでさえこの時期は、インフルエンザや花粉症など新型コロナウイルス以外の理由でも外出をできるだけ避けたいと考える人も多いでしょう。そこで今回は外出をできるだけ減らすコツをご紹介します。

●子どものお留守番。食事や外出の連携をしておく

わが家は息子と2人暮らしなので、常に連携プレイが大事になってきます。
休校のニュースが流れたときに子ども(10歳)と話し合った結果、普段から一人でお留守番をしているため、私が仕事で家をあけていても大きな問題はなさそうです。
キッズ携帯を持たせているので、なにかあれば連絡がつくようにしています。携帯で連絡がつくことは、子どもにとっても心強いようです。

食事は、冷蔵庫に小分けをしたごはんがあり、子どもも自分で電子レンジでごはんやおかずを温め直して食べることはできるので、そのように対応しようと考えています。普段は電子マネーを持たせて、お留守番をしているときは近所のコンビニでお弁当やおかずを買うことは許可しています(実際は買わずに待っていることが多いのですが)。


習い事も普段通り、決まった時間になればひとりで行って帰ってくるので、心配はありません。事前に○時になったら家を出るといったスケジュールの確認はします。
勉強に関しては、普段からプリント学習の習慣がついていることと、学習塾へは入れずに通信教育のタブレット学習にしているので、こちらでカバーできそうです。

とにかく子どもの安全が第一なので、家で普段通り過ごしてもらえたら安心ですよね。

●買い物はかしこくネットショッピングを利用

今や銀行はネットバンキングですませられますが、食材の買い出しは外出をせざるを得ません。しかし、大型ショッピングモールは今となっては感染リスクが高まる場所でもあり、子どもと一緒に行くのは心配です。

そんなときに便利なのが、ネットショッピングです。食品や日用品は、ネットスーパーですませることができますし、衣類はアパレルメーカーのサイトなどでも購入することができます。ほか、生活に必要なものは、通販サイトでまかなうことができます。

ポジティブに考えれば、ネットスーパーの利用で買い物へ行く時間を減らした分、下味冷凍や食材の小分けをして自炊がラクになる仕組みをつくったり、買い物へ行かない日(無買デー)を増やし、家にあるストック食材を使いまわしてムダなく食べきることで、自然と節約になっていたりします。
節約観点で言うと、外食(10%)の代わりにデリバリー(8%)にするのもいくらかマシになるのではないでしょうか。

ただ、この先困るのは製造と物流が遅滞したり、お店が休業するかもしれないことです。
食品に関しては、日持ちのする缶詰やインスタント食品、米や乾物、冷凍できる食材はつくりおきしておく。そして日常生活に欠かせないアイテムは少し在庫を増やしておき、万が一に備えていくことが必要です。ただし、買い占めは混乱のもとです。

●家で過ごす時間を有意義なものにする


家で過ごす時間が増えると、体を動かす機会が減ってしまいます。サブスクリプションを利用して動画コンテンツなどで、おでかけしなくてもエクササイズしたり楽しめる方法を探すといいですね。わが家は、子どもとゲームをしてお家時間を楽しんでいます。

ほかには、資格試験の勉強をしたり、インターネットを使って英会話学習など、スキルアップに繋がるチャンスでもあります。外出が自粛傾向にあるので、お誘いも減ってゆっくりと勉強する時間もとれると考えれば、ポジティブに時間を使えるでしょう。

そしてまた、こういう機会に家の掃除を徹底的にするのも一案です。日ごろ後回しにしてしまいがちな水回りや、換気扇などちょっと大がかりにして、運動不足の解消にも一役買いそうです。さらに家の中のものを整理整頓して、不要なものはフリマアプリやオークションなどで売って臨時収入を得るのもいいでしょう。

また、これをいい機会と捉えるのならば、家族でお金の話をして家計の見直しをするのも、FPとしてはとってもおすすめ。もうすぐ新年度を迎える時期ですので、新年度の教育費や生活費も含めて、出費の見直しをして家計を整えておきましょう。

●教えてくれた人
【丸山晴美さん】


節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー。所持資格はFP技能士2級、宅地建物取扱主任士(登録)、調理師、消費生活アドバイザーなど。クックパッドニュースで「丸山晴美の食費節約レッスン」
の連載を持つ。著書に『定年後に必要なお金「新・基本のキ」』
『簡単! しっかり貯まるお金の基本』
(共に宝島社刊)、新刊『50代から知っておきたい! 年金生活の不安、解消します』
など多数