Appleが2020年第1四半期の業績を発表、iPhone 11人気から10兆円超の売上を記録
Appleが2020年度第1四半期(2019年10〜12月)の業績を発表しました。2019年度の第1四半期ではiPhoneの売上が前年同期比で15%ダウンしていましたが、今年は2019年9月20日に発売されたiPhone 11の売上が好調で、売上高は四半期ベースでは史上最高の918億ドル(約10兆円)を記録しています。
Apple Reports Record First Quarter Results - Apple
Apple rises as earnings and iPhone sales smash expectations
https://www.cnbc.com/2020/01/28/apple-aapl-earnings-q1-2020.html
Apple announces record holiday Q1 2020 earnings: revenue of $91.8 billion, more - 9to5Mac
https://ww.9to5mac.com/2020/01/28/apple-announces-record-holiday-q1-2020-earnings-revenue-of-91-8-billion-more/#
Appleが2020年度第1四半期の業績を発表しました。売上高は前年同期比で9%増の918億ドルとなっており、純利益は前年同期比で11%増の222億3600万ドル(約2兆4000億円)を記録。これは前期の業績発表時にAppleが打ち出した予測を上回る好成績です。また、四半期ごとの売上で900億ドルを超えたのは今期が初で、純利益も過去最高の記録とのこと。
iPhone全体の売上は前年同期比で8%増の559億6000万ドル(約6兆1000億円)となっており、総売上の60%以上を占めています。その原動力となったのが新型iPhoneのiPhone 11およびiPhone 11 Pro/11 Pro Max。
ティム・クックCEOは「ホリデーシーズンを挟む今四半期に、Apple製品のアクティブデバイス数は各地理的セグメントごとに成長しており、現在は15億台を超えています。これは、お客様の満足度、エンゲージメント、忠誠心を示す強力な証であり、Apple全体が成長するための大きな推進力になると考えています」と語り、今期の業績が好調であったことをアピール。
AppleはiPhone・iPad・Macといった各製品の販売台数を報告していませんが、製品カテゴリごとの売上高は明らかにしています。これによると、iPhoneの売上高は559億6000万ドル、サービス関連の売上高は127億2000万ドル(約1兆4000億円)、Macの売上高は71億6000万ドル(約7800億円)、Apple Watchなどのウェアラブル端末・HomeKit関連製品・アクセサリをまとめた売上高は101億ドル(約1兆1000億円)、iPadの売上高は59億8000万ドル(約6500億円)です。
この中でもApple WatchやAirPodsを含むウェアラブル・HomeKit・アクセサリを合わせた売上高が四半期ごとの業績としては初めて100億ドルを突破しており、投資家からも注目を集めています。なお、クックCEOは税別1万9800円のApple Watch Series 3と税別2万7800円のAirPods Proは、未だに供給よりも需要が大きいと語っており、今後も販売台数を伸ばすであろうと予測しています。
なお、Apple Watchはスマートウォッチ市場の約半分を支配していることが、市場調査により明らかになっています。
Apple Watchがスマートウォッチ市場の約半分を支配していることが明らかに - GIGAZINE
また、AirPodsがいかにワイヤレスイヤホン市場で巨大な勢力になっており、多くのスタートアップよりも魅力的なビジネスとなっていることが、以下の記事を読めばよく分かります。
Appleの「AirPods」はiPhoneに次ぐ新たなブームを引き起こせるか? - GIGAZINE
また、クックCEOはウェアラブル・HomeKit・アクセサリに分類される中で、フォーチュン500にランクイン可能な製品は「Apple Watch、AirPods、Beats by Dr. Dreのヘッドホンのみ」と語っています。
iCloudやAppleCareのほかに、Appleが2019年に特に注力していたApple TV+などは、すべてサービス関連の売上にまとめられています。このサービス部門の売上高は前年同期比で17%増です。
クックCEOはCNBCに対してApple TV+の有料会員数に「満足している」「Apple TV+は趣味ではなく、ビジネスです」と語り、業績が好調であることをうかがわせています。