ラフォーレ原宿に出された「テプラ広告」

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東京・原宿の「ラフォーレ原宿」に出された広告にデザイナーの作品との酷似を指摘された問題で、ラフォーレ側は2020年1月25日、公式サイトに説明文を掲載した。

そこでは、広告会社から「模倣の意図はない」と説明を受けたとしたが、デザイナーに「不快な思いをさせた」と謝罪した。

制作手がけた広告代理店「模倣する意図は一切ない」

この広告は、文具メーカー・キングジム(東京都)のラベルライター「テプラ」のラベルをモチーフにしたもので、2020年1月23日からラフォーレ原宿の屋外看板や店内表示などに用いられている。しかし、デザイナーは、ラベルを使った表現手法が自身のアート作品と酷似しており、広告会社との間でトラブルがあったとツイッターで明らかにしている。

これに対し、ラフォーレ原宿は25日、この広告についてのお知らせ文を公式サイトに出した。

そこでは、「この広告は、広告会社に企画・制作を依頼したもので、模倣の意図はないとの説明を受けております」と述べた。一方で、「当社といたしましては、アーティスト様に直接お会いして、ご不快な思いをさせてしまったことについてお詫びを申し上げたところです。引き続き、誠実かつ適切に対応してまいります」としている。

制作を手がけた広告代理店のWieden+Kennedy Tokyo(ワイデンアンドケネディトウキョウ)も25日、フェイスブックでコメントを出した。

広告については、「今回のアイデアは、例えば注意書きだらけのコンビニのコーヒーマシンのように、誰にでも分かりそうなことを、やりすぎなほどに説明を貼ってしまうテプラ文化からヒントを得て作られました」と説明。広告が完成して掲出した後にデザイナーから酷似の指摘を受けたとしたうえで、こう弁明した。

「弊社はアーティスト様に直接お会いさせていただき、作品を再現もしくは模倣する意図は一切ないという点、および今回の企画意図をお伝えいたしました。今後も真摯に対応をさせていただきます」

酷似を訴えたデザイナーは25日18時現在、ラフォーレ側の説明掲載について、ツイッターでは、何も言及していない。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)