PS5にはまだアナウンスしていない「もっと大きな違い」がある?SIEトップが発言
米ラスベガスで開催された見本市CES 2020では次世代ゲーム機PlayStation 5(PS5)のロゴがお披露目されたものの、これといった新要素は特に発表されませんでした。

しかしその後のインタビューで、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)社長兼CEOでありPlayStation部門のトップであるジム・ライアン氏がPS5には公表されていないユニークな要素があるとして、まだ隠し球があるという趣旨を述べています。ライアン氏はCES 2020のステージにも登壇し、ソニー吉田憲一郎社長兼CEOが電気自動車「Vison-S」を紹介したのに並んでPS5のロゴや概要をプレゼンしました。そこでスライドに表示されたPS5の主要機能は、hardwareベースのレイトレーシング対応やSSD標準でPS4とは格段の差を付けたローディング速度、コントローラーの振動フィードバック強化など、すでに数か月前から公表された要素ばかりでした。

さらにPS5ロゴの発表後、ライアン氏は日本のメディアBusiness Insider Japanの取材に応じ、「PS5発売年」の展望を述べています。インタビュー担当者は、本誌でもおなじみ西田宗千佳氏です。

その中でもとりわけ目を惹くのが、1億人ものPS4ユーザー層をPS5に移行させるための「独自の魅力」についての質問に対する答です。新しいゲーム機が出るたびにプロセッサーやグラフィックなど内部処理が向上する一方で、3Dオーディオや触覚フィードバックといった体験してみて初めて分かる差別化の要因も述べていますが、これらは既出の情報からはみ出るものではありません。

が、その次に「PS5にはこれら以上に、従来のゲーム機とは違うユニークな要素がまだまだあります。『もっと大きな違い』については、我々はまだアナウンスしていませんからね」といった下りは具体的な情報は含まないとはいえ、ユーザーにもライバル陣営(主にマイクロソフト)にも聞き捨てならない感があります。

まだ公式アナウンスしていない「もっと大きな違い」とは何か。昨年10月、オランダメディアのTechtasticは、ソニーによる「人工知能を使用した音声ヘルプシステム」と題された特許出願を発見したと報告していました。

これは仮称が「PlayStation Assistant」といかにもな仮称が付けられた音声アシスタントです。特許に添付された文書中にある運用例としては、ゲームプレイ中に「鉄の剣はどこ?」と聞くとその時点で何が起こっているかの文脈を判断して答える。あるいはモバイルデバイスでいつゲームを始めたか、どのぐらいプレイしたかを音声で確認できるイメージが描かれていました。

ソニーは2月中旬にプレス向けPlayStationイベントを開催するとの噂もありますが、まだ招待状が届いたとの声は聞こえてきません。Xbox Series Xも外見が公開されているだけに、PS5もV字型かそれ以外の筐体デザインを少しでも早くお披露目してもらいたいところです。

Source: Business Insider Japan
Via: BGR