蛭子能収、太川陽介との『旅バラ』あっさり終了の背景に手抜きなしの“過酷ロケ”
'19年4月に放送がスタートした『太川蛭子の旅バラ』(テレビ東京系)が12月25日で最終回を迎える。突然の終了に視聴者たちも驚きを隠せない。
「『旅バラ』はもともと『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』として'07年に不定期特番としてスタート。最高視聴率15・3%をたたき出したテレ東屈指の人気番組です。日本各地の路線バスだけを乗り継ぎ、時間内にゴールまでたどり着くという内容で、実直に進もうとする“リーダー”の太川陽介さんと“自由奔放で正直すぎる”蛭子能収さんのミスマッチさに加えて、毎回代わる女性ゲストが起こす化学反応が魅力でしたね。台湾を舞台に映画化されたこともあります」(スポーツ紙記者)
徳光和夫(78)のバス旅との違い
'17年1月に惜しまれつつ終了した前身番組を2年後にリニューアル。その後も評判はよかったにもかかわらず終了してしまうことに、一部では「蛭子さんの体力の限界?」「やっぱりあの2人の仲が悪いから?」なんて声も聞かれたが、実際は違うようだ。
「蛭子さんは現状、健康面で大きな問題はありません。ただ、年齢が72歳ということで、体力的にも長く歩き続けるのは大変ですからね。よく、徳光和夫さんたちのバス旅番組が引き合いに出されますけど、あちらは移動距離もそこまで長くないし、時間もそこまでタイトではない。また、ロケも首都圏や関東がほとんどなので、体力的な負担は蛭子さんたちのバス旅のほうがはるかに大きいんです」(テレビ東京関係者)
過酷なロケが多いのも終了の一因だそうだ。
「最終回のロケは11月末に行われました。最後まで手を抜かず、今回も寒い地方でのロケでしたよ。この番組は日本全国のさまざまなところで行う過酷なバス旅。これから寒くなるということで、何かケガしたり体調を崩したりしても困りますから、このタイミングで終了となりました」(同・テレビ東京関係者)
今回の番組終了にいちばん頭を抱えているのは、テレビ東京と太川だろう。
「テレビ東京側はなんとか番組を継続させたくて蛭子さんのギャラをアップさせたり、 “合計1万円までタクシー利用可”とルールを変更するなど配慮していました。それにもかかわらず人気番組を失ってしまいましたからね。リーダーの太川さんも責任を感じていると思いますよ」(前出・スポーツ紙記者)
冠番組を失ってしまった蛭子だが、当の本人はいたって冷静。むしろホッとしているそうだ。
「蛭子さんはバス旅が終わっても、何も変わらず今後もバラエティーなどに、幅広く出続けますよ。少しだけテレビの仕事はセーブして、本業のマンガ執筆に注力する気持ちもあるようです」(前出・テレビ東京関係者)
19歳下の妻と健康面のケアにも抜かりがないようで、
「旅番組がなくなっても、ウォーキングをしたり、野菜を多めに食べる食生活を心がけているそうですよ」(同・テレビ東京関係者)
何事にもマイペースな蛭子。無理をせず、余計な気を負わない性格が視聴者にウケたが、結果としてあっさり番組が終わることにつながったようだ。最終回では、どんな“ゆる〜い”言葉が聞けるのか今から注目だ。