先の自民党幹部が裏側をこう分析する。
「安倍首相はトランプ大統領から日本カジノ開催では盟友アデルソン会長の企業参入を強く依頼されていた。しかも、アデルソン会長から『金も人も集まる東京ファースト』と要請され、頭を抱えていた。それを知った二階氏と小池氏が再選密談に伴い、カジノ東京誘致を決断し、IR誘致極秘調査に踏み切った…」

 そんな折、9月の内閣改造で二階幹事長交代説が浮上した。
「二階氏と小池氏は相談の上、安倍首相サイドにこう告げたのでしょう。『小池が自民党と安倍首相にこれまでの非礼を詫びる。それを踏まえ、東京カジノ誘致では安倍首相を忖度し、トランプ大統領に顔向けできる配慮を約束する』と。事がうまく運んだから、仲を取り持った二階氏は幹事長続投となったのでは」(同)

 アデルソン会長の突然の東京カジノ参入、東京の誘致の動き、二階幹事長続投、さらに高速通信可能な5G都市を目指し元ヤフー会長の宮坂学氏を副知事に大抜擢…すべて小池再選と東京カジノ誘致が1本の線でつながってくるのだ。
「5G都市はIRカジノ誘致に断然有利です。二階氏の寝技で反小池急先鋒の菅官房長官や、経済効果約1兆円の東京カジノ誘致に自民党都連も小池再選を黙認しつつある」(全国紙政治部記者)

 政治は化かし合いだ。