Shot of unhealthy young woman with stomachache leaning on the bed at home.

写真拡大

消化を促進させて胃もたれを阻止するダイコンを選ぼう

胃腸に優しい野菜として有名なダイコンには、皮付近にアリルイソチオシアネートが豊富に含まれています。ピリリとした辛み成分が唾液を分泌させて消化をうながし、胃腸を健康に保ちます。解毒作用を助ける効果も期待できます。根に含まれるアミラーゼは、でんぷんの消化を促進させ、胃もたれを予防してくれます。

一方、葉にはβ-カロテンやカルシウムといった栄養素が、根以上に含まれているのも特徴です。そして、皮付近にはビタミンCがつまっているので、よく洗ってから皮ごといただくのがベター。ダイコンおろしにすることでその細胞が破壊されてアリルイソチオシアネートが化学反応により生成され、摂取できるようになります。

葉がついたダイコンを保存するときは、根と葉をあらかじめ切り離し、それぞれを湿らせた新聞紙とラップで包んでから冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。葉はサッとゆでて冷凍庫に入れれば長期間保存することも可能です。

根にも葉にも栄養たっぷりのカブが胃もたれを解消

カブの辛み成分であるアリルイソチオシアネートには、血流をうながし血栓を予防する効果があります。根の部分には消化酵素であるアミラーゼが含まれているので、消化吸収を助け、胃もたれや胸焼けなどを解消してくれます。このアミラーゼは熱に弱い性質があるため、栄養をくまなく摂取したいならサラダや和え物など生食がベストでしょう。抗ガン作用のあるグルコシノレートも内包しており、ガン予防にも期待ができます。

何より、カブの葉は栄養が豊富です。β-カロテンやビタミンC、カルシウムなどが含まれています。このビタミンCがカルシウムの吸収率をあげるので、シチューなどの乳製品と合わせるのもおすすめです。

保存の際、根と葉を一緒にしておくと、根の水分や養分が葉に吸い取られてしまいます。購入後はすぐに根と葉を切り分けておきましょう。根はポリ袋に、葉は湿らせた新聞紙やキッチンペーパーにくるんで冷蔵庫で保管しましょう。

出典:『色と食材の食事術』、監修/星野春香(管理栄養士)

ライター:YOLO編集部