生物の授業で使用される遺伝子の特徴を示す「優性」や「劣性」という用語について、日本の科学者でつくる「日本学術会議」は、一方が劣っているかのような誤解を与えるとして、今後、高校の教科書では別の表現を使うことを提案する報告書をまとめた。NHKニュースが報じた。

一方、中学校では今も「優性」と「劣性」として教えている現状があり、混乱を防ぐために「優性」と「劣性」は別名として残すとしている。日本学術会議の報告は国の学習指導要領の見直しでも参考にされるなど一定の影響力があり、今後の教科書が変わるきっかけとなるか注目される。

遺伝子「優性・劣性」“高校教科書では別表現を”日本学術会議(NHKニュース)