日本人史上初のサイクルヒットを達成したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

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4回1死で球場が停電、暗闇の中の光景が話題

 米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手が13日(日本時間14日)、敵地レイズ戦に「3番・DH」で先発出場。初回の第1打席で8号3ラン。第2打席では左中間への二塁打。第3打席では三塁打。そして王手をかけて迎えた第4打席で中前へシングルヒットを放ち、日本人史上初のサイクルヒットを達成した。一方で、4回に球場が停電し、約36分間中断。その最中に起こったある出来事が現地で話題を呼んでいる。

 大谷の初回の3ランでエンゼルスが3点をリードして迎えた4回1死。レイズの攻撃中にまさかのアクシデントが起きた。ドーム球場のトロピカーナ・フィールド内が停電となり、試合が中断。レイズが本拠地を置くセントピーターズパークの市街地全域の停電によるためだった。

 ドーム内の電気が徐々に消え、真っ暗になる異例の事態。同時に、観客席のファンがスマホの画面を掲げ、ちかちかと照らし出した。コンサートの演出のような幻想的な風景が浮かび上がったが、この映像を米メディア「ジ・アスレチック」のレイズ番記者、ジョシュ・トレンティーノ氏がツイッターで公開。さらに反響は拡大し、MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」も特集している。

「トロピカーナ・フィールドでの停電が、ファンによる魅惑的なカメラワークへと導く」と題してレポート。記事では「試合は36分間遅延したが、これにより球場にいる大勢がこの風変りな状況を写真や映像に収めることができた」と珍しい状況でのファンの対応を伝えている。

 36分間の中断後に試合は再開。そして、7回の大谷の第4打席で大記録が生まれた。快挙の裏にあった幻想的なシーン。集中力を切らさなかった大谷もまた見事だった。(THE ANSWER編集部)