いまや世界中で味わえるお手軽グルメの1つといえばハンバーガー。

ファストフードを代表するマクドナルドや、日本で生まれたドムドムバーガーやモスバーガー、そして現在ではグルメバーガーというジャンルで展開されているハンバーガーショップなど、日本各地に美味しいハンバーガーチェーンやショップが存在している。

そんな日本において、日本人による日本人のためのハンバーガーが生まれた場所をご存知だろうか?

今回は、世界を代表するハンバーガーチェーン・マクドナルドが日本に初上陸した、1971年(昭和46年)よりも20年も前に、日本で生まれたハンバーガーショップをご紹介したい。

お店の名前は「ほそやのサンド」だ。

・創業は1950年(昭和25年)の日本最古のハンバーガーショップ、それが「ほそやのサンド」
こちらのお店、創業は1950年(昭和25年)の日本最古のハンバーガーショップ、つまり日本におけるハンバーガー発祥のお店。

1950年(昭和25年)といえば、日本で初めて1000円札が発行され、NHKがテレビの定期実験放送を開始した年。

そんな戦後の日本が混沌とする中でも光を見つけ、その後の経済成長に向かって突き進む、そんな時代にこちらのお店は生まれたのだ。

創業者は米軍キャンプでアメリカ仕込みのハンバーガーを教わり、その美味しい味わいを日本人にも広めたいとお店を創業、現在でも変わらぬ美味しさを提供し続けている。

日本で最初のハンバーガーチェーンであるドムドムバーガーが営業をスタートするのは1970年、そして世界最大のハンバーガーチェーンであるマクドナルドが日本で営業をスタートするのが1971年であることを考えると、20年ほど前に創業している「ほそやのサンド」の凄さがわかるに違いない。

・ケチャップの効いたジューシーなハンバーガー
こちらのお店でいただけるのはハンバーガーにサンドイッチ、そしてホットドッグなどのオリジナルのサンドイッチの数々。

中でもベストセラーとしてオススメなのが、お店の名前を冠した「ほそやのハンバーガー」。

たっぷりとケチャップの効いたハンバーガーのソースは、どこか昔懐かしい味わいなのだが、他の場所ではなかなか味わえない美味しさ。

バンズを開いてみると、ケチャップソースの上には、スライスオニオンが忍ばせてあり、このスライスオニオンの香りと食感がアクセントになっていることに気がつく。

もちろんパテは非常に食べ応えがある大きさで、今から70年前にこれほどの完成度のハンバーガーを味わうことができたという事実に、驚きを禁じ得ない。

昭和から平成、そして令和の新しい時代となった日本。

新しい時代になっても味わい続けていたい、そんなシンプルながらも美味しい味わいを求めて、日本を旅する、そんな旅のスタイルがあってもいいのかもしれない。

そんな旅のスタイルで出会った宝物のような味わいは、きっとこれからも、その地元の方々に永遠に愛され続ける味わいに違いないのだ。

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お店 ほそやのサンド
住所 宮城県仙台市青葉区国分町2-10-7 大内ビル 1F
営業時間
 月曜日から土曜日 12:00〜22:00
 日曜日・祝日 12:00〜20:00
定休日 無休