モト冬樹に聞く “違法飼育” していたスズメの「チュンちゃん」は今
「こんなこと言っちゃいけないけれど、(法律上は)正当なことを言う人の気持ちはねじ曲がっているなと思うけどね、俺は。だって、命だから」
今年の3月初旬、自宅前でこう“熱弁”をふるってくれたのはタレントのモト冬樹。
当時、週刊女性はブログでも公表していたスズメの“違法飼育”についての“真意”を聞くため、彼を直撃していた。
「モトさんは、カラスに襲われていた子スズメを保護したあと、“チュンちゃん”と名づけ、8か月以上も飼育していたのです。しかし、『鳥獣保護管理法』では、野鳥を捕まえたり、一般家庭で飼育することは禁じられています。
彼はこの法律に抵触する可能性があり、記事が出たあと、いくつかのテレビの情報番組などで紹介されたことで、ちょっとした“騒動”になったのです」(スポーツ紙記者)
それからというもの、以前までは頻繁にブログに登場していた“チュンちゃん”は、ほとんど姿を見せなくなった。
“あのとき”の真相も話すモト
7月下旬、現在もスズメを飼育しているのかを聞きに、ウォーキングをするため自宅から出てきたモトを再び直撃。
─現在もチュンちゃんと暮らしているのですか?
「もう、いないよ」
─いつごろに放されたのですか?
「いやいやもう、言いたくないんだよ。こんな問題になるとは思わなかったから。まだヒナだったから育てちゃったんだよね。俺だって普通のスズメだったら放してるよ。
子どもだったから、そのままにして外で生きるのは無理じゃん。それがすごく抵抗があったんだよ。まあでも法律だから。納得いかないことはいっぱいあったけどしかたない」
約5か月前に週刊女性が直撃したころの思いも語ってくれた。
「あのときは、東京都の職員が来たばかりで、カチーンときてたときだったからね。東京都は“カップラーメンの空き箱に入れて元の場所に戻してください”としか言わないのよ。そんなことしたらカラスのエサになることはわかってるんだからさ。
それができる人だったら、そもそも助けないって。俺はあまりにも可愛いんで“スズメはこんなに可愛いんだよ”と言いたくてブログにあげちゃったけど。すごく後悔もしてるんだ」
─今回は東京都職員の目の前で放されたのですか?
「いや、自分で放したよ。そりゃあそうじゃない。職員的には“あ〜仕事終わった”ってなるけど、スズメのその後のことを何も考えていないからね。そんな納得のいかない話はない。だったら自分で放そうと思って」
チュンちゃんがいなくなって寂しいかどうかを聞くと、
「そりゃあ寂しいけど。俺の意識が変わったのは、今までスズメなんか気にしてなかったけど、今ではどこかでスズメを見ると、自然と目がいっちゃうんだよね。
不思議だよね〜生き物って。生き物を大事にすることは大事なことだと思ってたんだけど、今回のことはしかたがないと思ってるよ」
“人間の優しさ”に触れたチュンちゃんも、きっと元気に暮らしているはず!