韓国Kリーグ開幕戦、注目は40歳イ・ドングッとロシアW杯“正GK”チョ・ヒョヌ

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昨シーズン、“優勝”を果たした2つのチームが2019年Kリーグ開幕戦で激突する。Kリーグを制した全北現代と、韓国FAカップの覇者・大邱FCだ。

イ・ドングッやチョ・ヒョヌといった韓国サッカーを代表するスター選手がピッチに立つ予定で、さらに注目を集めている。Kリーグの絶対王者である全北現代が優勢に思えるが、大邱FCも簡単にはあきらめない。

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全北と大邱は来る3月1日午後2時、全州ワールドカップ競技場でKリーグ公式開幕戦を行う。同日に行われる2試合は午後4時からなので、全北と大邱の試合が文字通りの“開幕戦”となる。

全北現代イ・ドングッ(左)と大邱FCチョ・ヒョヌ

全北は今季、1993〜1995年、2001〜2003年と2度の3連覇を達成した城南FC以来となるリーグ3連覇に挑戦する。大邱は昨年、奇跡のようなFAカップ優勝の勢いに乗って、Kリーグ4強入りを目指す。それだけに互いに譲らぬ90分間になりそうだ。

全北は勝利はもちろん、大量得点まで狙っている。大邱は勝ち点を1でもあげたいというスタンスだろう。

両チームはプレースタイルが正反対だ。

全北はKリーグを超え、アジアを代表するクラブらしい華を持っている。キム・シンウク、ハン・ギョウォン、リカルド・ロペス・ペレイラ、カルロス・アドリアーノ・デ・ソウザ・クルス、チアゴ・アウベス・サレス・デ・リマなどの主力選手がおり、さらにロシアW杯メンバーのムン・ソンミン、1996年生のオリンピック代表イ・グノ、昨年ヤングプレーヤー賞の受賞者ハン・スンギュを迎え入れた。

それでも全北の“看板スター”は、やはりイ・ドングッだ。

来る4月29日で満40歳になるイ・ドングッは、全北に入団した2009年から昨年までの10年間、連続2桁得点の偉業を成し遂げた。依然としてプレーは鋭い。3冠を目標に掲げるジョゼ・モライス新監督を支えるため、キャプテンまで引き受けた。

ジョゼ・モライス新監督は、全北の攻撃的なカラーはそのままに、細かいパスまで追加してアップグレードされた全北を作り上げる構想だ。それだけに第1〜2線を行き来するイ・ドングッの役割はさらに大きくなるといえる。

GKチョ・ヒョヌの存在感

全北イ・ドングッがいるのであれば、大邱にはロシアW杯で大活躍し、世界的にも注目されるようになったGKチョ・ヒョヌがいる。

ワールドカップのスウェーデン戦とドイツ戦で、ファインセーブを何度も見せたチョ・ヒョヌは、韓国帰国後も初心を忘れなかった。所属する大邱で献身的にプレーし、韓国FAカップ優勝に導いている。何よりも彼は行く所どころで、老若男女問わず多くのファンに駆け寄られ、サインを求められる人気者だ。

全北の弱点はゴールキーパーであるだけに、今回の開幕戦はチョ・ヒョヌの存在感がさらに増す決戦となるかもしれない。

大邱はGKチョ・ヒョヌの前に、スリーバックの守備を置く特徴を持つチームだ。攻撃陣は、韓国最高レベルの“外国人デュオ”のエジガル(Edgar)とセジーニャ(Cesinha)がカウンターを仕掛ける。またオリンピック代表で22歳のFWキム・デウォンも、大邱が3年間育て上げた注目選手だ。

大邱を指揮するアンドレ監督は「外国人選手をはじめ、昨年のメンバーをしっかり残留させた。それが補強だ」とし、「(全北の)ジョゼ・モライス監督はちょっと苦労するだろう」と、開幕戦の波乱を約束した。

多彩な攻撃の数々、外国人指揮官同士の知略戦、スター選手たちの渾身を尽くすプレー、そして3万人の観衆…。変化を目論む新シーズンのKリーグが幕を上げる。