2月22日(金)公開の映画『ビール・ストリートの恋人たち』より、レジーナ・キングのインタビュー映像が解禁となった。

自分の居場所を探し求める青年の愛の物語『ムーンライト』で、第89回アカデミー賞において8部門にノミネートされ、作品賞ほか3部門を受賞し世界中を熱狂させたバリー・ジェンキンス監督。作家ジェームズ・ボールドウィンの原作「ビール・ストリートに口あらば」をもとに映画化した最新作『ビール・ストリートの恋人たち』は、1970年代NYハーレムに生きる若い2人の愛と信念の物語を描く。

本作でレジーナは、19歳という若さで、幼馴染であり恋人でもあるファニーとの間に子供を授かった主人公ティッシュの母親であり、娘のため、産まれてくる新しい命のため、無実の罪で投獄されたファニーの真実を晴らそうと奔走する優しさと力強い愛に溢れた母親・シャロン役を熱演。若きカップルを見守り応援する、温かい母親としてのまなざしと、彼らを守るために行動を起こす力強さを併せ持ったレジーナの演技を世界中が絶賛。数々の賞レースで助演女優賞にノミネートされ、アカデミー賞前哨戦とも言われるゴールデン・グローブ賞で助演女優賞を獲得している。

また、「今後2年間、私がプロデュースする作品では半分を女性にします。あらゆる業界の、決定権を持つ女性たち、共に立ち上がり挑戦しましょう。」と語った同賞の授賞式におけるスピーチは、「"Time’s Up"を推し進める力強いスピーチはこの日ベストだった(CBS)」と報じられるなど、世界中から大きな注目を浴びた。

私生活でも、息子との時間を大切にするため、一時期映画を離れドラマシリーズに活躍の場を絞ったというように、芯の強い母親の顔を持つレジーナ。自身が演じたシャロンという女性に対し「1970年代初めの多くの黒人女性を代表していると思うわ。彼女は私の叔母や母や祖母を思い出させる部分を持ってるの。」と役柄と自身のルーツを重ね合わせ、「シャロンはとても強い女性。歌手だったから、高校以降の教育は受けてないと思うわ。歌手として道を切り開こうとしたけど多くの人々と同じようにうまくいかなかった。そして旦那であるジョーゼフと出会ったの。2人は恋に落ち彼は立派な仕事をしてるけど彼女はさまざまな仕事をして家計を助けてるわ。それにお互い愛し合ってる。幸せな家族よ。」とシャロンという優しさと力強さに溢れた女性の役柄を独自に分析し、深く掘り下げて演じたことを明かしている。

シャロンを演じる上で、娘であるティッシュと恋人のファニーについて「愛する人が無実の罪で逮捕され、娘は傷つきつらい経験をしている。ティッシュは若いけど分かってるの、黒人男性は一度刑務所に入ると出てこられない。」と娘の気持ちを推し量ったうえで、続けて「シャロンは多くの経験をしストレスが母体に悪影響だとも知っている。だから、彼女が持つ強さを全面に出して行動に移し、必死に娘を守ろうとするのよ。シャロンが娘をどれだけ愛し受け入れているのか、何も間違っていないことを娘に伝えているの。命をつなぐためにね。」と語っており、新たな生命を宿したまだ幼い娘と、娘の愛する恋人の為、必死に行動する母親シャロンの心を代弁した。

前作『ムーンライト』でアカデミー賞作品賞を受賞。さらに主人公の母親役ナオミ・ハリスの演技力を引き出し、同賞の助演女優賞ノミネートへと導いたバリー・ジェンキンス監督。彼との仕事についてレジーナは、「どのセリフを小説から直接抜き出すのか、一語一句使うのかを取捨選択する。また、どの場面を長めに広げて展開させるのか、どの場面を映画の中では省くのかを決めていく。彼の脚本と原作を比べるととても似ていて驚かされるわ。面白いことに衣装や髪の毛や化粧について話していると、原作に書かれていたのか脚本だったのか混乱するの。彼の脚本は素晴らしい出来だった。今まで見たことがないわ。」と、その手腕を絶賛。原作の持ち味を最大限に活かしながら、独自の映像センスと洗練された世界観で紡ぎ出された珠玉の物語に心底惚れ込んでいる様子が伺える。

映画『ビール・ストリートの恋人たち』は2月22日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国公開

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