A・キュアロン監督の最新作『ROMA/ローマ』オスカー最多10部門ノミネート、動画配信サービス製作作品で初の快挙
Netflixオリジナル映画『ROMA/ローマ』が、第91回アカデミー賞にて作品賞、監督賞、主演女優賞、助演女優賞、脚本賞のほか最多10部門でノミネートされた。
本作は、『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロン監督の最新作であり、脚本、撮影までを手がけた渾身の作品。彼自身の幼少期の体験も交え、1970年代のメキシコ・ローマ地区を舞台に中産階級の家庭の家政婦として働く若い女性クレオ(ヤリッツァ・アパリシオ)の視点から、激動の1年の出来事をモノクロの映像で描いたヒューマンドラマ。
昨年の第75回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門で、最高賞の金獅子賞を受賞し、大きな話題を読んだ本作はアカデミー賞の前哨戦として知られるロサンゼルス映画批評家協会賞、ニューヨーク映画批評家協会賞で作品賞を獲得、第76回ゴールデン・グローブ賞では外国語映画賞と監督賞のW受賞獲得を果たし、アカデミー賞へのノミネーションにも世界の注目が集まってた。
1月22日(米現地時間)に、第91回アカデミー賞のノミネーション作品が発表され、本作『ROMA/ローマ』が【作品賞】と【外国語映画賞】にダブルでノミネート。これはNetflix作品としても動画配信サービス製作の作品としても初の快挙となる。加えて【監督賞(アルフォンソ・キュアロン)】、【主演女優賞(ヤリッツァ・アパリシオ)】、【助演女優賞(マリナ・デ・タヴィラ)】、【脚本賞(アルフォンソ・キュアロン)】、【撮影賞(アルフォンソ・キュアロン)】、美術賞、音響編集賞、録音賞へもノミネートされ、最多となる10部門へのノミネートを達成した。また今回、スペイン語の作品でありながら【作品賞】へのノミネートがされたことも初となり、もし受賞となれば外国語の映画では史上初の作品賞受賞ということにもなる。
アルフォンソ・キュアロン監督 コメント
アカデミー会員のみなさまに、様々な部門で「ROMA/ローマ」を評価して頂いたことを感謝いたします。私たちは人間として同じ経験を共有しています。だからこそ、メキシコでの人生を描いたモノクロ作品が世界中で賞賛されていることを大変嬉しく思います。私たちは、多様性が受け入れられる’映画’という世界の中で、素晴らしい瞬間を生きています。今回のノミネーションは映画業界を前に推し進め、湧き出てくる新たな意見や価値観を反映した作品創りの力となるでしょう。これまでスポットライトが当たらなかった、家政婦や先住民族の女性のような普通の人を主人公にして、私たちの日常に潜む小さな物語の積み重ねを描いた作品が評価される時代になったという、大きな意味を持っています。この素晴らしいニュースをキャスト、制作スタッフそして何よりも大切な家族とメキシコの人々とともに分かち合いたいと思います。
テッド・サランドス(Netflix コンテンツ最高責任者)コメント
まずは、創造の飛躍に挑戦した全てのクリエイターを評価してくださったアカデミー会員に感謝いたします。また作品賞をはじめ、私たちにとってたくさんの“初”ノミネーションを頂いたことを大変光栄に思います。そして限界に挑み、私たちに刺激を与えてくれるような作品を創り続けノミネートされたみなさんを讃えたいと思います。
Netflixオリジナル映画『ROMA/ローマ』独占配信中
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