LINE Payの割り勘を試してみた

写真拡大

【南雲記者が行く、なぐもんGO・6】 BCN記者の南雲亮平が日々の取材活動で気になる製品やサービスを実際に使ったり、現場に行って体験した感想をお伝えしたりする連載「なぐもんGO」。今回は、スマートフォン決済サービス「LINE Pay」の「割り勘」機能を試してみた。

 LINE Payは、「LINE」の電子マネーを使った決済サービス。利用登録することで、銀行口座やセブン銀行ATMなどから残高をチャージできる。使い方は他のQR決済サービスと同様、対応する店舗での買い物時にユーザーが提示したQRコードを店側が読み取ることで決済する。

 LINE Payの大きな特徴の一つは、割り勘がしやすいことだ。飲み会だけでなく、コンビニなど普段の買い物も割り勘にできるので、おつかいを頼まれることが多い人にはうってつけの機能といえる。さらに嬉しいことに、12月28日までは割り勘機能を使うと、100円以上支払った参加者全員が“くじ”を引ける。当選すると、その場でLINE Payの残高が増えるので、なおさら使わない手はない。

 使い方は簡単。まず割り勘の主催者(幹事)がLINEのウォレット画面、もしくはLINE Payの画面から割り勘を選択する。前者の場合は「割り勘グループを作る」から「割り勘」、後者は「割り勘」へと進み、一緒に支払うグループの名前を決める。名前は「忘年会」や「プレゼント」など、何に支払うのか明確にすると後からもわかりやすいだろう。今回のチャレンジでは、空腹を訴える先輩と後輩のために肉まんを買ってくるので、「肉まん」と名付けた。

 グループ名を入力すると、QRコードが発行される。これを一緒に支払う人が読み取れば割り勘グループに参加できる。なお、割り勘に参加するには銀行口座の登録が必須となっている。

 参加者が決まったので、幹事が「支払う」から支払い方法を選択。支払い用のコードを発行し、コンビニで肉まんを三つ注文してから店員に「LINE Payで」と伝えて決済する。このとき、一旦は幹事が全額を支払うことになる。

 支払いを済ませたあとは、集金作業に移る。現金だとお釣りや誰から集めたか、などを幹事自身が把握しなければならないが、LINE Payの割り勘なら1円単位でつり銭を出さずに払える上、リストで支払い状況を確認できるので便利だ。

 また、支払金額は最初から均等に振り分けられているので計算する必要はない。参加者ごとの支払い金額を変更することもできる。肉まん三つを先輩と後輩と記者で割り勘したので、先輩の支払金額を少し多めに設定してみたところ、快く引き受けてくれた。居酒屋の割り勘などで、先輩が少し多く支払うようなことがLINE Payの割り勘機能でもできるのだ。

●おつかいのついでに運試し!



 各々の支払いが済んだら、「LINE Payでわりかん」のくじが参加者のトークに送られてくる。幹事には、レジで決済し割り勘の金額をリクエストしたすぐ後に送られてくるので、恐る恐る開いてみると、なんと500円分のLINE Pay残高が当たっていた! その場ですぐにチャージされるので、得した気分も一層高まる。ほかの参加者は幹事に支払いを済ませたあとにくじが送られてくる。

 なんだか後ろめたいので500円が当たったことを隠しながら、オフィスに帰り肉まんを参加者に渡していたら、なんと先輩と後輩が1000円を当てたという。さもしい根性を持つ記者の心には、悔しさがこみ上げてきた。

 そこで、「今度こそ当てるぞ」と意気込み、参加者を募って次はピザまんを買いに行った。帰り道、祈りながらくじを開くと、そこには「ハズレ」の文字。残念なあまり一瞬足を止めて結果に見入ってしまったが、すぐに諦めはついた。オフィスに帰ると、記者以外は当たりを引いたようで、明るい表情の参加者が待っていた。

 幹事への支払いが100円以上の場合は1000円相当まで、1000円以上の支払いがあった場合は1万円まで当たる可能性がある。「Payトク」の20%還元キャンペーンやポイント還元を考慮すれば、かなりお得だ。おつかいするたびにお小遣いが貰えるような感覚で、つい使ってしまう。特典がきっかけではあったが、現金よりも割り勘は楽にできるので、今後も使い続けようと思う。