古田敦也

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16日放送、BS朝日「SPORTS X スポーツクロス」に、今季限りでプロ野球選手を引退した村田修一氏が出演。MCの古田敦也と野球談議に花を咲かせた。

ともに現役時代は4番打者として輝かしい成績を残した古田と村田氏。古田は「プロ野球ってやっぱりホームラン。野球の醍醐味」と、本塁打の重要性を力説する。

では、ホームランバッターに必要な能力とは何か。古田は「フルスイングするとか、体めいっぱい振るとか、もちろんそれも必要かもしれない、力も必要」としたうえで、「決定的なところは、ホームランを打てるボールを打つか。これが一番」と、打てる球を見極める力が最も大切だと述べた。

古田は「同じストライクを打つと決めていても、その中でホームランを打てるところをできるだけ待つ」ものだとコメント。手本として、本塁打王6回の埼玉西武ライオンズ・中村剛也を挙げている。

一方、反対方向へ角度をつけて打つ力が大事という村田氏は、すごいと思う現役選手を問われると「筒香とかは凄みを増してきた」と返答。2016年の本塁打王である横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智の名前を出すと、古田もうなずいた。

また、現在の球界で注目の若手選手を問われると、村田氏は自身の背番号25を継いだ読売巨人軍の岡本和真をチョイス。史上最年少で3割・30本塁打・100打点を達成した22歳について、古田は村田氏の退団や高橋由伸前監督からの期待で「自覚みたいのが芽生えた」と分析する。

古田は「今日4打数無安打に終わっても明日があるから取り返せばいいと思えるか、今日ヒット1本打っとかなきゃ明日出られるかどうか分からないと思うのは、だいぶ差がある」と、精神的な要素も大きいと解説した。

村田氏は岡本と話したときに、「スタートの時点である程度の成績がついてきたので、2軍でやっていたような精神状態で野球をすることができた」と聞いたと明かし、「精神的にはだいぶ強くなったのかな」と、後輩の成長に賛辞を寄せる。

岡本のような成長を遂げた瞬間について、古田は野村克也氏が監督のころ、1年目に「はい」しか言わず、2年目も「はい」「いいえ」に「分かりません」が加わった程度だったが、3年目に野村氏のほうから何かしら聞かれるようになったというエピソードを明かした。

答えても「お前がなんとかせい、ボケ」と怒られたとしつつ、古田は「会話になったことで、監督が認めてくれたのかな、イコール自分が成長したのかなと思えたかもしれない」と振り返った。