築地から移転した豊洲市場が、今年10月11日にオープン予定。

開場前のため、現在は外観しか見ることができませんが、はとバスの期間限定ツアーに参加すれば、なんと中に入ることができるそう。

東京都との協力で実現したこちらの期間限定ツアー「今しか見られない!築地市場&豊洲市場内見学ツアー」にESSE編集部が参加し、内部を見学してきました!

はとバスで開場前の豊洲市場を見学!オープンバスが気持ちいい




ツアーは東京駅にある、はとバス乗り場からスタート。開放感のあるオープンバスで築地市場内へ向かい、バスに乗ったまま見学します。
まずは移転前の築地市場を見学。
築地市場が現在の場所に開設されたのは1935年。今年で開設83年となる、歴史のある市場です。1987年までは、市場内を鉄道が走り、食材が運び込まれていたそう。市場内で見られる段差は、列車が通っていた名残です。


このように、築地市場は外部と遮断するものがなにもない開放的な施設。マグロ、鮮魚、エビ、淡水魚など食材によって、異なる区画で取引されています。

●オリンピックに向けて開発が進む湾岸を見学


築地市場を見学したあとは、水上バスに乗り、海の上から豊洲市場に近づきます。オリンピックに向けて急ピッチで建設が進む「有明アリーナ」や「選手村」も間近に見ることができました。


有明アリーナではバレーボールなどの競技が行われます。


選手村も急ピッチで建設が進んでいます。


豊洲市場へ到着! 開場前ということで、靴にカバーをつけて見学します。

「築地から豊洲に移転するとなにが変わるの?」「築地市場と同じように、観光できるの?」…。そんな疑問を抱きつつ、ついに中へ!

●室温は常に12℃前後にキープ


一般的にイメージされる開放的な魚市場と違い、豊洲市場は閉鎖型施設。そのため、商品を雨や風から守り、温度を一定に保つことが可能。
せり場は12℃前後にキープされているそうです。


今回のツアーでは特別に、せり場に下りることができました。こちらは、取引が始まれば一般の来場者は絶対に入ることができないスペースということで、見学にも熱が入ります。


ガイドさんの説明によると、マグロ用の市場だけ床面が緑色。これは、しっぽを切り落とした断面の色で鮮度を判断するため、もっとも赤色が映える緑色にしているんだとか!

●マグロのせりを近くで見学できるスペースも


豊洲市場には、一般の来場者が自由に見学できるスペースもたくさん。とくに注目してほしいのが、間近でマグロのせりを見学できるスペース。ガラス越しに見ることができるだけでなく、ガラス上部をあける工夫がされています。
このため、においやせりの声など、臨場感たっぷりに楽しめるんです。取引が始まるのが楽しみですね!

●「魚がし横丁」も豊洲に移転!買い物や食事も楽しめる


築地市場で買い物や食事を楽しむことができた「魚がし横丁」も、同じく豊洲に移転予定。しかも室内へと移転するため、天候に左右されず快適に過ごすことができます。
築地で営業していた店舗だけでなく、新しくできるお店もあるんだとか。


また、豊洲市場は、ゆりかもめ線「市場前駅」と直通通路で繋がっています。アクセス良好なので、週末のおでかけにも気軽に利用できそうですね。


ほかにも、見学通路には魚の知識や、おいしい食べ方がわかる仕かけがたくさん。


築地市場で取引された、最大サイズのマグロの模型も! 記念撮影スポットになりそうです。


市場で働く方が乗っている、「ターレット」という運送車に乗って写真を撮ることができるスペースもありました。

魚や市場のことを学びながら、おいしい海鮮も楽しむことができる豊洲市場。10月11日の開場が楽しみですね!

<撮影・取材・文/ESSE編集部>