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米Googleは6月12日 (現地時間)、Webブラウザ「Google Chrome」で、拡張機能の導入経路の1つとして提供していたインライン・インストールの廃止を発表した。3段階のプロセスで、9月に機能の提供を終了、12月前半のリリースを予定しているChrome 71で機能を完全に取り除く。

Chromeの拡張機能はChromeウェブストアからのインストールを原則としているが、インライン・インストールAPIを通じて、同ストアで配信されている拡張機能の提供者が、自身で管理するWebサイトから拡張機能をインストールさせることもできる。Chromeウェブストアに移動する手間なく、拡張機能の詳細な情報やサポートを提供するWebサイトから直接インストールできるので、ユーザーにとって便利で分かりやすいインストール方法になり得る一方で、ユーザーの誤解を誘ってインストールさせたり、ユーザーをだますような行為が見られた。

Googleによると、ユーザーがインストールした拡張機能を削除する割合が、インライン・インストールからの導入の方が明らかに高く、導入経路をChromeウェブストアに集約した方が、ユーザーがより安全かつ効果的に必要とする拡張機能を導入できると判断した。GoogleのJames Wagner氏 (拡張機能プラットフォームの製品マネージャー)は、「この変更は全てのユーザーに対して透明性を向上させると確信している」と述べている。

終了までの3段階のプロセスは以下の通り。

6月12日から、新たに発行される拡張機能でインライン・インストールが利用できなくなる。該当する拡張機能がchrome.webstore.install() をコールすると、新しいタブで拡張機能のChromeウェブストアのサイトが開く。

9月12日から既存の拡張機能についてもインライン・インストールが無効化され、インライン・インストールはChromeウェブストアにリダイレクトされる。

12月前半、Chrome 71からインライン・インストールAPIメソッドを削除する。

Googleはインライン・インストールを利用している拡張機能の提供者に対して、Chrome 71のリリースまでにWebサイトのインストールボタンをChromeウェブストアへのリンクにアップデートするように呼びかけている。