Apple関連製品の精度の高い予想で知られる著名アナリストのミンチー・クオ氏が、新型iPhoneは「現行モデルに比べて値下げされる」「2018年9月に3モデルすべて同時に登場する」との予想を披露しました。

Ming-Chi Kuo predicts ~$100 price cuts for 2018 iPhones, all models available in September | 9to5Mac

https://9to5mac.com/2018/06/04/ming-chi-kuo-iphone-2018-pricing/

KGI SecuritiesからTF International Securitiesに移籍したクオ氏は、投資家向けにAppleの新型iPhoneに関するレポートを発行しました。いちはやく新型iPhoneには画面サイズの異なる3種類のiPhoneが登場すると予想していたクオ氏は、新型iPhoneの情報を更新しました。

2018年のiPhoneは「iPhone X」と同じベゼルレスデザインで安価な端末も登場か? - GIGAZINE



クオ氏によると、Appleは2018年9月に例年通り新型iPhoneを発表しますが、「より積極的な価格戦略を採る」とのこと。スマートフォン市場が成熟したことで高い値付けに対する悪影響をAppleは懸念しており、部品コストを削減し歩留まりを高めることでコスト構造の改革に着手し、iPhoneを値下げするとのこと。

具体的には、6.5インチ有機ELディスプレイ採用の「iPhone X Plus」は現行iPhone Xのエントリーモデルと同等の900〜1000ドル(約9万9000円から11万円)、5.8インチの有機ELディスプレイ採用iPhoneは800〜900ドル(約8万8000円から9万9000円)、そして6.1インチ液晶ディスプレイ採用の廉価版iPhoneは600〜700ドル(約6万6000円から7万7000円)になると予想しています。

なお、AppleはFace IDユーザーの数を増やすことを目的としており、3モデルともにディスプレイ上部に切り欠きがあるノッチデザインになるはずだとのこと。



また、一部で生産上の都合もしくは販売戦略上の都合で発売が2カ月ほど遅れると伝えられていた6.1インチ液晶モデルiPhoneも2018年9月に他の2モデルと同時に発売されるとクオ氏は予想しています。

KGI Securitiesを離れてApple関連の分析を止めるというウワサもあったクオ氏でしたが、TF International Securitiesでこれまでと変わらず高精度の製品予想を出していくようです。

・おまけ

6.5インチ有機ELディスプレイを搭載するiPhone X Plusに関するレンダリング画像と思しき画像が流出しています。

[EXCLUSIVE] Apple iPhone 2018 6.5-inch screen variant has a dual-camera: Images, Video Render - MySmartPrice News

https://www.mysmartprice.com/gear/2018/06/02/apple-iphone-x-plus-2018-6-5-inch-image-video-exclusive/

レンダリング画像をもとに作ったムービーがこれ。

Apple iPhone 2018 6.5-inch: Exclusive First Look - YouTube

デザインはiPhone Xを踏襲。



ホワイトモデルもあり。リアにはトリプルカメラではなくデュアルカメラを採用しています。



iPhone X Plusのサイズは157.5×77.4×7.7mmだとのこと。6.1インチの液晶モデル(左)と比較すると、iPhone X Plusは横幅がそれほど変わらず縦方向に伸びるというサイズ感のようです。もちろん、製品登場時にデザインが変更されている可能性は十分あり得ます。