国土交通省など進めている特別仕様ナンバープレート、いわゆる図柄入りナンバープレートの地方版のデザインが決定し、2018年5月22日、10月の交付開始に先立ち全国41地域のデザインが公開された。

各地域とも風景や観光資源をモチーフにした図柄がデザインされているのだが、ある地域のデザインが、(記者も含めた)カープファンたちをざわつかせている。なんと、福山市のプレートがカープ坊やをあしらった「カープ仕様」となっているのだ。


そうそうカープといえば......あれ福山?(画像は国土交通省のサイトより)

福山も広島とアピールするため

カープといえば、「広島東洋カープ」という名前はもちろん、本拠地となるマツダスタジアムは広島市内にある。ナンバープレートのデザインになるとするなら、広島ナンバー圏のイメージが強い。

福山市民球場でもウエスタンリーグでカープの公式試合が実施はされているが、「カープといえば福山」という印象はあまりない。広島県のナンバープレートはざっくりと東西で「広島」「福山」の2つにわかれるが、仮に「どっちかがカープ」ならば、記者個人もやはり「広島」ではと感じる。

ツイッターなどでも、(恐らく広島ナンバー圏の)カープファンから同様の意見が多く見られた。

デザイン決定時の2017年11月に福山市が発表した「福山版図柄入りナンバープレートのデザイン決定について」によると、その目的は

「広島東洋カープについては,球場のある県西部のイメージが強い中,『福山』ナンバーを構成する県東部でも一体となって盛り上げていくもの」

とされており、要は「福山も広島(県)ですよ」とアピールするためとのこと。喜びの声を挙げる福山ナンバー圏らしきユーザーもいる一方で、疑問視するツイートも散見された。

ちなみに広島市でも、原動機付自転車用のナンバープレートでカープ坊やとサンフレッチェのサンチェ君をあしらったデザインの「カープ&サンフレ」ナンバープレートが、2017年12月から交付されている。


個人的には2チームデザインが気に入っている(画像は広島市のサイトより)

こうなると4輪のナンバーでもありなのではと思うが、どうだろうか。

Jタウンネットが広島市企画総務局の広域都市圏推進課に取材をしたところ、「図柄入りナンバープレートを交付するかどうかを検討中の段階で、デザインなど具体的な部分は未定」との回答を得た。「カープやサンフレッチェデザインのプレートを」という要望も、昨年度の時点で何件か寄せられていたとのこと。

広島、福山両ナンバーで真っ赤、という日もいつかは来るかもしれない。