©特捜9/テレ朝POST 撮影:長谷英史

写真拡大 (全6枚)

4月クールの連続ドラマで視聴率首位を獲得するなど、放送開始から好調を続ける井ノ原快彦主演のドラマ『特捜9』。

パワーアップし続ける同作の特捜班に加わった新メンバーのひとりが、人気急上昇中の若手俳優・山田裕貴が演じる刑事、新藤亮だ。新藤刑事は、新しいチームでお馴染みのメンバーにも負けない個性を発揮し始めている。

©特捜9/テレ朝POST 撮影:長谷英史

そんな新藤刑事を演じる山田裕貴が今回、12年間チームを築き上げてきた先輩メンバーにインタビュー! ほんわかしたムードで盛り上がる小宮山(羽田美智子)&村瀬(津田寛治)ペアとのトークの後編をお届けしよう。(※前編はこちら

 

◆まるで家族のような関係性

山田:「津田さんは、父と年齢が一緒なんですよ。それなのに、自分の両親よりすごく若々しいんですよね。それもビックリです」

津田:「3人で写真を撮ると、親子みたいになっちゃうね。初出社の息子についてきた親バカ2人、みたいな(笑)」

羽田:「山ちゃんは私たちの子どもだから!(笑)」

©特捜9/テレ朝POST 撮影:長谷英史

山田:「羽田さんは、普段から天然で可愛らしい人で、イメージ通りでした。津田さんは、結構意外だったというか…。怖い役や、生真面目な役が多い印象なので」

津田:「いや、前から一緒に(芝居)やってるじゃん!(笑)」

山田:「そうなんですけど、こんなにお菓子を食べる人だとは思わなかったし(笑)」

 

◆このチームだからこその自分

津田:「確かに、“ここでしか出してない自分”はあるかもね」

羽田:「吹越さんも言ってた。俺がこんな感じでいるのはここだけ、って。独特なチームなんだと思う」

山田:「特捜メンバーの中にいると、普段の現場とは違う感じが皆さんあるんですね」

津田:「他の現場よりも家族みたいではあるけど、でも決して家族ではないし…」

羽田:「依存してる部分もあると思うんだけど、依存しちゃいけないって突き放してる部分もあるから、バランスがとれてるのかも」

 

◆役者を長く続ける秘訣って?

©特捜9/テレ朝POST 撮影:長谷英史

山田:「俳優として、長く続く秘訣や大切にしていることってありますか?」

津田:「“カメラがまわってない時”が大事かな。芝居をしている以外の時間に、何を読むか、何を見るか、みたいな…。山ちゃんは、結構教えてくれるよね。『この本が面白いですよ』とか」

羽田:「うん。すごい勉強熱心だよね」

津田:「この前、この本が面白いですよって1冊の小説を教えてくれたから、買ってみたら分厚いんですよ。物理学とか宗教学とかいろんなことが混ざってて、読んでみたら“なんじゃこりゃ”ってなった(笑)。山ちゃんって、こんな風に見えても、いろんなことを真剣に考えて掘り下げてるんだなっていう気がしましたね。そこが山ちゃんの魅力だなと。世界観をしっかり持ってる」

 

◆オタク気質は役者に向く?

©特捜9/テレ朝POST 撮影:長谷英史

羽田:「2人(津田・山田)は似てるよね。乙女座同士だし(笑)。突き詰める感じで、意外とストイック」

津田:「話してても合うんだよね」

山田:「オタクなんです」

羽田:「オタク気質いいよね。役者には向いてると思う。暗い部分を持ってたり…」

津田:「羽田さんは暗くないよね」

羽田:「私、暗くないね(笑)。でも、こもってる時もあるの。1回縮まないと伸びられない、みたいな。そういう時は、思い切って自分から縮んでみて、“あーもうだめだ、世界で1番ちっちゃいやつだ”とか考えて。そうしてから外に出ていくと、広がる感じがする」

 

◆人に出会うために仕事する

©特捜9/テレ朝POST 撮影:長谷英史

山田:「羽田さんは、(長く続けるうえで)大切にしてることってありますか?」

羽田:「出会った人かな。なんで仕事するんだろうって考えた時に、人に出会うためにやってる気がして。どんな人に出会い、どんなエキスをもらうのか。それが全部自分の人格形成につながってる」

津田:「会社員の方などに比べると、出会いも多い環境だしね」

羽田:「素敵だなと思う方に近づいていったら、それが栄養になった。(“9係”シリーズで共演してきた)渡瀬(恒彦)さんや野際(陽子)さんもそう。もうこの世にはいらっしゃらなくても、自分の中で“肉になってるな”って感じさせてくれる」

山田:「僕も、皆さんとの出会いをちゃんと自分の“肉”にしていけたらなって思います!」

 

◆芸能界の父・1号!

津田:「今、ほんとにいい若手がたくさんいるから、(『特捜9』が)山ちゃんがそこから頭ひとつ飛び抜けるきっかけになってくれればいいね!」

山田:「修業の場にしちゃいけないとは思うんですけど、皆さんから何かをもらうために、僕はここに来たんだろうなっていうことを感じてます」

津田:「俺らも、何か渡さなきゃいけない歳になってきてるんだよね。俺もちょっと焦ってるところがあって…。何か引き継がなきゃいけないなって思ってたところに、山ちゃんがポーンと飛び込んで来た。みんなもそう思ってたんだと思う。そこに山ちゃんが来たから、みんなが山ちゃんに教えようとしてる」

山田:「ありがたいですね!」

羽田:「津田さん、お父さんみたいね」

山田:「芸能界のお父さん、1号です!」

インタビュー後に行われた写真撮影では、スタジオから出てきた吹越満がカメラ前を横切って3人に絡むなど、チーム全体の仲の良さが伝わってきた今回の取材企画。新人・山田裕貴の先輩インタビューはまだまだ続く!