沈黙の予算委員会(画像は衆議院インターネット審議中継より)

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2018年4月26日の衆議院予算委員会で、約2時間にわたり議会が沈黙に包まれる事態が起きた。

というのも、質問時間の割り当てられた野党が委員会を欠席しているため。この様子にネットでは野党へのバッシングの声が多く上がった。

野党は20日から全面審議拒否に

26日の衆議院予算委員会では、自民党の後藤茂之氏や公明党の濱村進氏のほか、野党からは日本維新の会の杉本和巳氏が質問を行った。その後、

「次に、立憲民主党市民クラブ、希望の党無所属クラブ、無所属の会及び日本共産党の質疑時間に入るのでありますが、ご出席が得られておりません。やむを得ず、議事を進めます」

と、自民党の河村建夫委員長が発言し、質疑時間に入る旨を伝えると、予算委員会は沈黙に包まれた。野党は、財務省の福田淳一前事務次官のセクハラ疑惑を巡る責任問題から、麻生財務相に辞任を求めており、4月20日から審議を拒否している。

疲れた様子で椅子に足を組んで座る安倍晋三首相や、笑いを浮かべながら書類に目を通す麻生太郎財務相の様子などが映し出される。また、音も拾われているため、内容まではわからないが各人がヒソヒソと話す様子や、だれかが椅子に座るときに「よいしょ」とつぶやく声などが聞こえる。

そして、約2時間後、

「これにて、立憲民主党市民クラブ、希望の党無所属クラブ、無所属の会及び日本共産党の質疑時間は終了いたしました。以上をもちまして、本日の集中審議は終了いたしました。次回は公報を以てお知らせすることとし、本日はこれにて散会いたします」

と河村委員長が委員会の終了を告げた。

以前には質問時間を1分余らせ、批判が起きたことも

ネット上ではこのありさまに、

「野党6党は今週からすでにGW」
「野党が早めのGWに入ってサボってる」
「重要法案の審議を優先するのは当然」
「セクハラより働き方改革のが大切なのは分かんないの?」

と野党を批判する声が多く見られた。また、

「一般の会社なら会議サボったりしたらクビとかそれなりの処罰受けるのに」
「なんか一般の社会人から見てみると、この時間ほんとにもったいない」

と、自身の境遇と重ねあわせて考える人もみられた。

加えて、

「これを機に質問時間減らせばいいのに」
「欠席者の時間カットにしようとするとそれはそれでまた騒ぎ出すのが野党」

と、野党の「質問時間」について言及する人もいた。

なお、18年1月29日の衆院予算委員会では、自民党の堀内詔子氏が質問時間を1分ほど余らせたことで、野党が強く批判する一幕があった。