エンゼルス・大谷翔平【写真:西山和明】

写真拡大

オープン戦は打率.111「最初からうまくいくっていうことはない」

 エンゼルス大谷翔平投手が13日(日本時間14日)の休日を返上し、紅白戦で打撃調整を行うことになった。

 2月14日(同15日)のキャンプインから約1か月。待ちに待った初めての休日を、大谷は大好きな野球のために費やすことに決めた。この日、エンゼルスは午前11時(同14日深夜3時)から紅白戦を開催。先発スカッグス、トロピアーノが登板し、怪我で調整が遅れているヤング、マルテ、フォンタナら野手陣が打席に立つ。大谷もDHとして出場し、打席での感覚を調整する予定だ。

 打席でなかなか結果が出ない。12日(同13日)レッズ戦に「7番・DH」で先発出場し、初めて1試合に4打席立ったが、結果は無安打。これでオープン戦は18打数2安打、打率.111という成績になった。大谷自身は「全部が全部最初からうまくいくっていうことはない」と動じる様子はなく、「オープン戦なので数字よりやっぱり内容の方が大事」と話す。

 日々、自身の中では前進を感じている。この日も第2打席に内より速球を強振したが差し込まれ、バットが折れて遊撃ゴロ。第3打席にはレフトへ力強い打球を飛ばすなど、打席の内容は徐々によくなっている。修正すべき点も「テイクバックの段階から振りにいく段階で少し遅れているのかなっていう感じがする」と、より具体的に見えたきたようだ。

 紅白戦の出場は、球団から「提案という感じ」で打診され、「僕も立ちたかったですし」と即決。実戦に身を置きながら、打席での対応・修正を継続させる。

 投打両面でのアジャストを心配する声も上がっているが、「打てるに越したことはないですし、ヒットが出ないよりは出た方がすっきりはするんじゃないかと思いますけど、納得できる形の打席を増やす方が今は大事だと思っています」とキッパリ。目先の結果にこだわった小手先の適応に走るのではなく、じっくり腰を据えながら長く通用するスタイルを築き上げたい。(Full-Count編集部)