群馬県民のおススメ土産は? 地元出身者が「よく食べてます」「聞いたことない」と割れた名物は...
2018年1月21日、群馬県観光物産国際協会が「ぐんまのおみやげ総選挙」の投票結果を発表した。
この総選挙は同協会観光物産部が企画し、2017年9月から12月にかけてインターネット上で投票を募集していたもの。群馬県内の事業者が製造または販売する商品788品目の中から、おすすめしたい1品に投票することになっていた。
かなり知られているお菓子から、聞きなれない1品まで興味深い投票結果に、ツイッターなどのSNS上ではもちろん、大手新聞各社も記事にするほどの話題だ。
群馬県民にとって1〜3位は「定番中の定番」
群馬県観光物産国際協会の発表によると投票数は4万4277票で、当初用意されていた489品目に投票者からの推薦があった299品目が加わったという。今回の最終投票結果ではその中からTOP30が発表されている。
投票にあたって群馬県民や群馬出身者に限定されていたわけではないので、この結果が群馬県民の総意かどうかは判断できない。そこで、Jタウンネットでは2人の群馬県民・出身者にランキングを見せて、感想を聞いてみた。
まず、激戦を勝ち抜き1位に輝いたのは高崎市にある「ガトーフェスタ ハラダ」の「ガトーラスク グーテ・デ・ロワ」で4553票。「ハラダのラスク」として高い知名度を誇るが、群馬で製造されていることを知らない人も少なくない。実家が群馬にあり、現在は神奈川に住む30代の男性Tさんは、「実家に帰ったときにはお土産によく買って帰る」と話してくれた。まさに定番のお土産ということだろう。
記者もよく食べているハラダのラスクは納得の1位
そんなハラダのラスクに62票差の4491票で惜しくも2位となったのは、前橋市にある「幸煎餅」の「七福神あられ」。名前を聞いたことがなくても、七福神の絵と「しお味」「チーズ味」「カレー味」などの異なる味が記載されたパッケージを見れば、「ああ、あのあられ」と思う人もいるのでは。幸煎餅の本店は銀座にあるため、都内で入手しやすいことも高順位の要因かもしれない。館林市在住の20代男性Sさんによると、
「普通に家であられとして食べてます。誰かの家に遊びに行ったときに出されることもありますね」
とのことで、県民にとっては身近で手ごろなお菓子ということか。
銀座で売っているせんべいというイメージもあるが
TさんとSさんの意見が分かれたのは3位となった「古月(下仁田町)」の「本宿どうなつ」だ。Sさんは
「これもよく食べてますね。正直1〜3位は定番中の定番で、とりあえず迷ったら間違いないものばかりだと思いますよ」
と答えたのに対し、Tさんは
「本宿どうなつは聞いたことないですね。正直、あまり群馬のお土産ってわからなくて......」
との反応。県内在住と県外在住の情報の差が現れたようだ。
揚げ饅頭のようだが甘党には喜ばれそう
「旅がらす」って何だ?
ランクインしたお土産のTさん・Sさん認知差現象は5位の「旅がらす(清月堂・前橋市)」でも表れている。「まったく知らない」というTさんに対し、Sさんは
「クリームを挟んだ軽いクッキーとかゴーフルみたいな感じで普通のお菓子。お土産というよりお茶請け的な気もしますね。よく仕事先でお茶と一緒に出てきます」
とかなり具体的にコメントしてくれた。ただし、Sさんもすべてを把握しているわけではなく、TOP30中知っているのは10品程度だという。
こういうお菓子、見かけますね。ふと食べると結構おいしい
4位以降には群馬名物の「モツ煮」や「ロースハム」といったおかず的なものから、「ぐんまちゃん弁当」「峠の釜めし」などの弁当まで興味深い品々が並ぶ。記者が群馬名物というと思い浮かぶのは「焼きまんじゅう」だが、こちらは3品がランクイン。TさんもSさんも「一度は食べて欲しい」とうなずく。焼き立ても美味しいが、お土産用にチルドになったものあるという。
素朴な味わいだが焼き立てはかなり美味しい
折角なので、群馬県民であるSさんに「今回ランクインしていないもので個人的にお勧めしたいお土産は」と尋ねたところ、こう答えてくれた。
「桐生市の『青柳』という和菓子屋のカリントウ饅頭『からっ風カリン』ですね。まあ小豆は北海道で、黒糖は沖縄のものなんですけど。サクサクで美味しいですよ」