豊洲新市場。「ゆりかもめ」の市場前駅周辺は、2015年から年に1度は訪れている、Jタウン探検隊行きつけのスポットだ。

重機と作りかけの建造物が並ぶ「秘境駅」だった2015年。

移転の延期が決まり、新品未使用の廃墟状態だった市場で「最速グルメレポート」を敢行した2016年。

続く2017年は、巡る議論や調査などに時間が費やされ、大きな動きがないまま過ぎようとしていた......のだが、実は7月にとある施設が開放されている。

今回お送りするのはひっそりと一部がオープンしていた「豊洲ぐるり公園」。散歩に夜景にピクニックと、幅広い用途に使えそうな広々とした公園をご紹介したい。


2017年12月の豊洲へ...

立ち入れるエリアは、まだ限られている

「豊洲ぐるり公園」は、その名前の通り豊洲新市場が存在する埋立地をまるごと一周できるようにつくられた公園、というよりも広い歩道だ。

未だにあちこちで工事が行われている関係で、現状立ち入れるエリアとされるは3ヵ所に限られる。しかし、うち1か所は17年12月21日に探検隊(1人)が訪れた際は付近が工事中で入口が見つからなかったため、実際に足を運べたのは下の地図の緑色で囲んだ2か所のみになる。


グーグルマップを編集部が一部加工

まず向かったのは新豊洲駅の東にある区画。豊洲6丁目第二公園から埋立地の外周沿いに「木遣り(きやり)橋」の真下まで広がっている。駅からも近いため、公園の雰囲気を確かめたい場合はこちらがお勧めだ。







このエリアの特徴はなんといっても船着場だ。今後の使われ方次第では観光客でにぎわう人気スポットとなりそうだ。

道幅が広いため、運河を眺めながらゆったりと散歩できるのも嬉しいポイントだ。


船着場

ちなみに、いずれのエリアにも共通で大規模なベンチが設置されている。景色を見ながら一休みするにはピッタリだろう。しかし、屋根がある場所は少ないため、夏場は水分補給に気を付ける必要があるだろう。


ベンチ

レインボーブリッジに面した西側へ

続いて足を運んだのは豊洲の先端部分、レインボーブリッジを一望できるエリアだ。





レインボーブリッジ、ビル群、豪華客船などの景色が楽しめるこちらの区画は、最寄りのゆりかもめ「市場前駅」からは少々距離があるためか、駐輪場と駐車場が備わっている。広々とした公園もあるため、昼はピクニック先や子供たちの遊び場として、夜は夜景スポットとして人気になりそうだ。

ぐるり公園の各所に設置されているベンチはここにもみられるが、夜景客を見込んでいるためか、他と比べても規模が大きい。



こうして、全長およそ4.8kmの「豊洲ぐるり公園」のうち、一部を散策した。

ところどころ狭くなる区間があるものの、基本的に歩道が広いため歩きやすく、休憩所となるベンチも充実、ところどころには広場が設けられているため、地域住民の憩いの場としても充分機能する上、夜には夜景も楽しめるスポットだという印象を受けた。

17年12月現在、昨年の訪問に引き続き、ゴーストタウンかと見紛うほどに人の気配がないが、18年10月に豊洲市場がオープンし、公園も全体が開放された際は多くの人で賑わう場所になりそうだ。