「親方は私利私欲じゃなくて、角界のためを思って行動しているのにみんな上ばかり見ている。相撲協会は、閉鎖的なムラ社会なんですよ」

 景子夫人(53)は最近、近しい関係者に怒りをぶちまけたという。

 暴行事件の構図は、いまや貴乃花親方(45)と相撲協会の争いとなっている。5度にわたる鏡山危機管理部長(59)の訪問に、無視、居留守を使いつづけ、接触を拒む貴乃花親方。事態解決に協力しない姿勢に、批判の目はいつしか貴乃花親方に向けられはじめた。

 そんな孤高の親方を支えているのが、最大の理解者である景子夫人だ。

 1988年にフジテレビに入社し、その美貌から女子アナブームの火つけ役となった。人気絶頂の1994年に退社、翌年に貴乃花親方と電撃婚。だが、将来のおかみさんには賛否両論だった。

「上昇志向が強く派手好き。気の強さがマイナスにならなければいいが……」という民放関係者の話もあれば、地元の宮崎で彼女をよく知る人物は、「宮崎人気質の『日向かぼちゃのよか嫁じゃ』って言われるぐらいだから辛抱強い。勝ち気で人をまとめることが必要な、おかみにはぴったり」との声まで。

 それはおかみさんになっても変わらず。

「おかみさんは部屋に住み込むのが当たり前。中学を出たばかりの子供もいるし、常に目を配る必要があるからだ。だが、景子夫人は自宅通い。それが無責任と映るようで、“通い妻” ならぬ “通いおかみ” と揶揄されている。

 一方で、おかみ会の中心的存在で、一門を超えた集まりを開催。そのなかで貴乃花親方の考え方を伝え、それをおかみさんたちが持ち帰り親方に伝える。そうやって、角界に貴乃花親方を支持する輪を広げていこうとしていた」(協会関係者)

 景子夫人の “本音” を、近しい関係者が代弁する。

「ネット上では、貴乃花親方を支持する声が多い。それを景子夫人も知っている。12月20日の理事会で降格処分を受けたら、世間の風向きが変わると目論んでいるし、自ら進んで処分を受けるように仕向けているとしか思えない。

 この “パフォーマンス” を助言しているのが景子夫人。これこそが逆襲のシナリオ。あとは、貴ノ岩をどのタイミングで世間に出すかを見計らっている。貴ノ岩の所在は、貴乃花親方と景子夫人の2人だけが、その秘密を共有している」

 12月14日、都内でおこなわれた景子夫人の講演会で、ひときわ強調した言葉が印象的だった。

「神に向き合うことは、自分に向き合うことでもある。土俵での振舞いは、自分の生き方がそのまま出てくる」

 白鵬への戒めとも思われる言葉。土俵の神様に生涯を捧げた貴乃花夫妻の策は功を奏するのか。

(週刊FLASH 2018年1月2・9日合併号)