人生において大きな節目と言われる還暦は60歳。これは、10年で1周する十干と12年で1周する十二支を組み合わせた時の最小公倍数、すなわち干支が1周する年にちなんだものだ。中国メディア・今日頭条は15日、この60年あまりにおける日本と中国の収入を示したグラフを見て衝撃を受けたとする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 人生において大きな節目と言われる還暦は60歳。これは、10年で1周する十干と12年で1周する十二支を組み合わせた時の最小公倍数、すなわち干支が1周する年にちなんだものだ。中国メディア・今日頭条は15日、この60年あまりにおける日本と中国の収入を示したグラフを見て衝撃を受けたとする記事を掲載した。

 記事は、1952年から2016年の64年間にわたり、両国における毎年の1人あたりの月平均収入を示した棒グラフを掲載。1952年は中国が4ドル、日本が17ドルとなっている。中国は71年に10ドル台に乗るまで18年も収入がほぼ停滞状態にあったが、その間日本の収入は10倍に増え、71年には184ドルに達した。

 文化大革命の混乱もあり、中国の収入が顕著な増加を示すのは1980年代後半になってから。初めて20ドル台に入った89年、日本はさらに10倍の1994ドルにまで収入が増えていた。改革開放の波に乗った中国は90年代後半から収入が急増、95年に57ドル、2000年に122ドル、05年には339ドル、10年には705ドルとなっている。しかし、それ以後は伸び悩んでおり、12年の781ドルをピークに減少、16年に再び大きく増えて764ドルにまで戻した。

 一方日本は、2011年に過去最高の3689ドルを記録したあと13年に2657ドルまで落ち込み、その後は2000ドル台後半で推移している。1952年の日中間の格差は4.25倍、2016年の格差は3.71倍。80年代後半には100倍に達した時期も合ったが、60年という単位で見ると、結果的にあまり差が縮まっていないという印象も受ける。

 記事はグラフを示したうえで「日本が強いと言うつもりはないが、強いと言われるだけの資本を持っていることは間違いない。わが国民に必要なのは、言い訳や理由を探さずに、ひたすら努力することなのだ」と評した。

 記事を呼んだ中国のネットユーザーは「中国は人類の歴史上で収入増が最も顕著だった50-70年代にほとんど収入が増えなかった」、「日本は焼け野原になったが、教育の基礎があったからこそ、ここまで発展できた」、「日本は収入も高いけど、生活コストも高いからね」といったコメントを寄せている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)