AFX通信によると、パキスタン南部の都市カラチで9日、ファースト・フード店ケンタッキー・フライド・チキンとマクドナルドで爆発が起こり、8人が負傷した。シンド州の内務相は、この日野党が呼びかけた全国的なストライキに関連したものだと非難しているが、野党側では関連性を否定している。

　　爆発物は、ケンタッキーの店の中二階に仕掛けられ、窓ガラスを粉々に粉砕し、飛び散ったガラス片で負傷者が出た一方、マクドナルドの店では調理場で爆発したが、同店では被害者はいなかった。この日は、イスラムと世俗派の反政府勢力が、ここ最近の同国とイスラエルの接近に抗議するため、ストライキを計画。爆発は同ストライキが実施される直前に発生していた。シンド州政府の内務相は、爆発で人々を家に留まらせて、スト決行を容易にさせる狙いがあったとの見方を示していた。一方、ストは一部の交通機関が止まっていたものの、首都イスラマバードやカラチなど大半のビジネスが平常通り行われ、大規模なものには発展しなかった。　【了】