CBS MarketWatchによると、米航空大手ノースウエスト航空の今年の燃料費が前年比50％増の約33億ドル（約3600億円）に達する見通しが、同社が1日、SEC（米証券取引委員会）に提出した報告書によって明らかになった。

　　この中で、同社は、「破産を避けるための経費削減やリストラが、一層、急がれる」としているが、整備士組合との労使交渉が決裂して、8月20日からストライキが続いており、年金法の改正が行われなければ38億ドル（約4200億円）ものリストラ費用が必要になるなど、前途は多難だ。第3四半期の売上高は前年同期比で増加する見通しをすでに明らかにしているが、最終損失は前年同期の4500万ドル（約50億円）から3億5000万−4億ドル（約385−440億円）に大きく増える予想で、破産回避はますます困難な状況となっている。同社の1日の株価は、前日比1.48ドル（14.06％）安の9.05ドルへと、大幅に下落した。　【了】