小籔千豊 撮影/吉岡竜紀

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「新喜劇に入った理由は生活、安定のためです。お笑いの中でいちばん公務員っぽく長く続けられそうだなって」

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 その辛口トークでバラエティーやワイドショーなどに引っ張りダコの小籔千豊(43)。しかしその原点はベタな笑いで知られる吉本新喜劇にあった。お笑いコンビ・ビリジアン解散後の’01年に入団。そして’06年に、当時の吉本新喜劇の最年少座長に抜擢された。

「最初に提示されたギャラは1日2回公演で2500円。しかも毎日出られるわけではないから、コンビ時代よりも収入は減る。それでも入団したのは、バッファロー吾郎Aさんに“明石家さんまさんなど、あそこを経過した人はほとんどが売れている。俺はあそこにお笑いの何かが詰まっていると思うねん”って言われたからです」

 新喜劇から学ぶことは多かった?

「サッカーでたとえるなら、漫才師は個人技中心のブラジルサッカー。新喜劇は戦術がしっかりしているヨーロッパサッカーという感じです。ネタふりの大事さなどが科学されているというか。すごく細かく研究されていますね」

 また座長になったことで、お笑いに対する意識にも変化が。

「自分がおもろかったらいいという考えから、新喜劇のためになることを優先するようになりましたね。だから基本的に後輩のことを怒ることはない。“先輩は殺すつもりで。同期とは仲よく。後輩には優しく”と新喜劇に入ってきた子にも伝えています」

 辛口のイメージが強いだけに、それは意外!? 最近、芸能界をお騒がせする芸人たちについて聞くと……。

「明るい話題で騒がすのはいいですけど、ネガティブな話題で騒がせるのは、ほんまやめてほしいですよね。まぁ僕も立場があるので、具体的な名前は言えませんが(笑)」

 そんな小籔が座長を務める新喜劇の東京公演が決定!

「座長になってからは、ザ・新喜劇というものに若者向けエッセンスを加えたものを意識しています。おしゃれなカフェでサバ定食を食べているみたいな(笑)。北海道物産展的な感じで東京におじゃまさせていただくので、ぜひ生の新喜劇を1度、体験してほしいですね」

<プロフィール>
『吉本新喜劇 小籔座長東京公演2017』8月9日〜13日。東京・銀座ブロッサム中央会館。一般チケット発売は6月24日〜。小籔千豊が企画・主催する野外フェス『KOYABU SONIC2017』が11月3〜5日、インテックス大阪・5号館&2号館で開催決定!