高校野球ドットコム座談会 「2017年夏の展望を語り尽くす!!」京都編
24日、第99回京都大会の組み合わせ抽選会を行われる。今回も、副編集長・河嶋 宗一がMCとなって、近畿地区を主に取材する松倉 雄太さんと、高校野球レポーター・芹さんをお招きし、今年の京都の勢力図について語りました。今回は対談の内容の動画を見ていただき、動画で語り切れなかったところ、補完したところをコラムを読んでいただければと思います。
夏甲子園100勝を目指して並々ならぬ思いで臨む龍谷大平安今年の京都の本命は龍谷大平安と見られている。今年の龍谷大平安は、秋では3位だったが、春では優勝して、二季連続で近畿大会出場を決めた。今年の龍谷大平安は投打ともに力のある選手が揃っているが、まだ課題は多く、まだこれからのチームだという。今年のチームは、2年生の活躍が光る。昨秋から活躍を見せるエースの小寺智也は右の本格派。140キロ中盤の速球を投げ込む右腕・島田直哉は近畿大会で観衆を驚かせる投球を見せた。まだ2年生ながら4番に座る松田も打線の中心。原田監督からの評価も高い選手だ。
2年生の活躍が目立つが、もちろん3年生の中にも大きく伸びた投手がいる。それが左のエース・高井元太だ。大阪東ボーイズ時代は、増田 珠(横浜)とともにU-15代表入りした逸材。この冬、龍谷大平安はインフルエンザが流行り、満足に練習ができなかった期間があるようだ。その中で、高井は体調を崩すことなく、休まずに練習に取り組み、実力を伸ばしたことが原田監督に認められ、この春は背番号「1」を付けてマウンドに登った。
岡田悠希(龍谷大平安)そして龍谷大平安の関係者が復活を望んでいるのが岡田 悠希だ。昨年のセンバツでは特大の本塁打を放ち、メディアからは東の清宮、西の岡田といわれていただけに最後の夏に輝いてほしいという思いが強い。
また今年の3年生は選抜を逃し、長い冬を過ごした。今年の夏の甲子園に出場して1勝すれば、龍谷大平安は甲子園通算100勝となる。その記録がかかっているだけに3年生は気合が入っている。2014年以来となる夏の甲子園出場を目指し、京都大会に臨んでいく。
今年はノーシードの強豪が多数!まさに団子状態の京都四方裕(綾部)今年の京都は秋と春の上位校がバラバラでベスト8は以下の通りだ。
【秋】優勝 東山準優勝 京都翔英ベスト4 龍谷大平安 乙訓ベスト8 塔南、北嵯峨、福知山成美、洛星
【春】優勝 龍谷大平安準優勝 綾部ベスト4 京都国際 立命館ベスト8 山城、京都共栄、京都成章、東山
秋の上位校8チーム中、6チームがベスト8に残ることができず、ノーシードからスタートとなった。福知山成美は、一次予選の初戦で負けてしまったが、その要因として故障者が多かったのが理由にあるようだ。故障者が戻れば、力のあるチームだけにシード校にとっては嫌な存在となりそうだ。
春準優勝の綾部について、実際に見た松倉さんは面白い野球をやっていて、野球を知っているチームだと感じたという。春に勝ち上がった勢いが、夏につなげられるかがテーマだという。
秋のベスト8、春のベスト8から見てわかるように今年の京都は団子状態。シード落ちしている学校も多く、優勝候補・龍谷大平安といえども、早い段階から当たりたくない学校が多い。
この群雄割拠な京都を制するのは?どこか?抽選は間もなく行われます!
(文・構成:河嶋 宗一)