JAY’ED、先輩EXILE・ATSUSHIとの10年越しの夢を実現
「またこうして、みなさんの前で歌うことができて本当に幸せです。僕の歌を聴いてくれた人が“もう少し頑張ってみよう”と思えたり、ポジティブなきっかけを作ることができるアーティストになれたら、すごくうれしいですね」
6月23日にリリースされた『Here I Stand』は、2008年にメジャーデビューしたJAY’EDの、約3年ぶりとなるアルバムに。サウンドプロデュースを手がけたのは、10年来の付き合いとなるEXILE ATSUSHI。
「出会った当時からATUSHIさんは日本の音楽シーンを牽引している人だったので、最初はすごく緊張しました(笑)。でも、話していくうちに、好きな音楽や音楽に対する思いに、自分とシンクロする部分を感じたんです。“いつか一緒にやれたらいいね”と話してくださっていたことが、今回やっと形になったな、と」
ATSUSHIの人柄について聞くと、
「本当に優しい先輩です。気遣いがすごいし、人の気持ちを感じ取る力があるような気がします。レコーディングに立ち会っていただいたときも“JAY’EDらしく歌ってほしいし、JAY’EDの世界に(曲を)持っていってほしい”とアドバイスをくれました」
アルバムタイトルにもなっている曲『Here I Stand』に込められているのは、“僕は今ここに立っている”という強い決意。
「この3年間、気持ちが折れかけてしまった時期があった」と正直に打ち明けてくれた一方で、
「やっぱり自分には“歌うことしかない”と改めて思いました。この間も、リリースイベントに来てくれたファンの方が“待ってたよ”って言ってくださったのがすごくうれしくて、今度は“待ったかいがあった”って思ってもらえたらいいなって思います」
そんなJAY’EDには、今でも忘れられないステージがあるという。
「3年前に『居酒屋えぐざいる』(毎年お台場で開催される屋台イベント)のシークレットライブで、ATSUSHIさんと歌わせてもらったことは忘れられません。正直、緊張しすぎてステージ上のことは覚えていないんですが(笑)、エリック・クラプトンの『チェンジ・ザ・ワールド』を歌いました。僕がメインで歌えるように、ATSUSHIさんはバックボーカルに徹してくれて……そんなところも優しいなと感動しました」
<プロフィール>
日本人の父とニュージーランド人の母の間に生まれる。宝石の翡翠から名づけられた本名の『JADE』に、過去や受動を意味する英語“ED”を加え、個性を強調するアーティスト名に。