県立岡豊高等学校(高知)
■岡豊高校とは 高知県立岡豊(おこう)高等学校は、高知県南郷市にある公立高校。1983年に創立され、現在約30年とまだ歴史は浅いが、全国タイトル獲得数最多を誇るソフトボール部や、柔道、剣道など、あらゆるスポーツにおいて全国の舞台で名を挙げている。
愛媛マンダリンパイレーツから楽天イーグルスに入団した入野 貴大投手を輩出した岡豊野球部。昨年の秋は高知県3位で四国大会に出場。迎えた今年の春も県4強入りする活躍を見せた。旧チームから出場経験のある選手が多くいたため、その選手たちを中心とし、秋は四国大会出場を目標に据え、新チームは始動した。
■粘り強く勝ち進んだ秋 秋季大会は投手としてすべて先発しチームを牽引した、伊與田 耕平選手を中心に、粘り強い野球が光った。副主将の西岡 佑貴選手の印象に残っている試合は、この大会準々決勝の高知中央戦。毎回得点圏にランナーを背負いながら、何とか踏ん張り、相手のミスに付け込んで勝利をもぎ取った。「実力的には相手の方が上だったが、粘り強く戦うことができた」という。そして目標である四国大会出場を掴んだが、次の舞台では実力を発揮できなかった。
主将で捕手の古井 清流(こい きよら)選手は、四国大会の1回戦、帝京第五戦について、「初回から攻め込まれコールド負け。自分たちの心の弱さや悪い部分が出た。たくさんの人が応援してくださった分、とても申し訳なかった」と振り返る。
■元気とスピードに打撃力! 堅実な守備を誇りながら、打撃面では苦戦した秋の岡豊。古井主将、西岡副主将ともにエースの伊與田投手について「打線が援護できない中でも投げ抜いてくれた」と感謝の言葉を述べながらも、春夏に向け打力面の課題を払拭し投手を援護するため、例年以上に打撃練習を積んだ。チームの最も光る部分の、「元気とスピード」に打撃力がプラスされれば、県内最大の敵となるであろう明徳義塾を撃破し、甲子園に出場するという目標も見えてくる。
春は優勝を目指した中での4強止まりにナインは納得していない。息つく間もなく最後の夏がやってくる。「1点差の試合をものにして、不完全燃焼にならないよう、笑って終われる夏にしたい」と語る選手たち。その思いをすべて、1球に込める。
打撃練習(岡豊)やはり見どころは元気とスピード!古井 清流主将(3年)と西岡 佑貴副主将(3年)にお話を伺いました。
Q.夏へ向けて見つけた課題を教えてください。
古井:チーム全体の打撃力向上です。西岡:県大会では9回にリードしながら、小さな判断ミスで点を取られて結果負けてしまい、悔しい思いをしました。チャンスでの1本、ピンチでの1球を全員が意識し、夏には自分たちの力で勝ちきれるようにやっていく。
Q.ここまで振り返って、高校野球で一番の思い出を教えてください
古井:今までつらいことや苦しい練習を経験してきたが結果が出ず苦しんでいた中で、四国大会出場が決まった時は本当にうれしかったです。西岡:自分は2年生になって一塁手にコンバートされたときから、毎日のようにバッティングを指導してくださった有澤先生とのティーバッティングが印象に残っています。
Q. 応援する方々へ自分のここを見てほしいというのを教えてください!
古井:元気とスピード、僅差での粘りを見てもらいたいです。西岡:応援してくださる方々が見ていて気持ちのいい、全力疾走や泥臭いプレーを必死にやっている姿を見てもらいたいです。
Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?
古井:個性が強く元気があり、盛り上がるので楽しく野球ができるところです。西岡:元気とスピードは負けません。
Q. この夏はこういう夏にしたい!という意気込みを教えてください
古井:甲子園に出て岡豊を有名にしたいです。西岡:自分たちが今までやってきた辛い練習を自信にこの夏にすべてをぶつけ勝ち続けます。
古井選手・西岡選手、ありがとうございました!
練習風景(岡豊)監督も最後の夏。死力を尽くせ岡豊ここからは山中 直人監督にお話を伺いました。
Q. 新チームが始まってからどんなチームを作り上げてきましたか?またこのチームの強みも教えてください。
点は取られても自ら点をやらないチームを目指した。一言でいうと「守り勝つ」チーム作り。夏に向けては、取られた点を取り返せる力を付ける。
Q. 夏に向けて3年生と部員たちにメッセージをお願いします!
強さと凄さを兼ね備え、一戦一戦に死力を尽くしてほしい。私も監督最後の夏を完全燃焼します。
山中監督、そして岡豊野球部の皆様、ありがとうございました!
今年も大好評!【僕らの熱い夏 特設ページ】各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!