高高度防衛ミサイル(THAAD)の配備問題により、中国と韓国の関係は1年前には想像できなかったほど急速に冷却化した。これまで「何でも起源説」やスポーツ分野に留まっていた中国ネット上の対韓バッシングが、あらゆる分野に及びつつある。(イメージ写真提供:123RF)

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 高高度防衛ミサイル(THAAD)の配備問題により、中国と韓国の関係は1年前には想像できなかったほど急速に冷却化した。これまで「何でも起源説」やスポーツ分野に留まっていた中国ネット上の対韓バッシングが、あらゆる分野に及びつつある。

 中国メディア・今日頭条は7日、「韓国特有の国民性はどうやって形成されたのか」とする記事を掲載した。記事は、韓国の国民性を「無恥自己卑下型で横柄」としたうえで、4つの点を挙げてその性質の背景について論じている。

 まず「韓国の歴史研究を行ううえで、中国の歴史を参考にしないわけにいかず、自国に対する強い独立感を持っていない。それゆえに焦りを持っているのである」とした。自国の存在が中国なしには説明できないということに対して引け目を感じているということのようだ。

 次に、中国が急速に発展して韓国を軽々と超えていき、無視すらできるようになったことに対する焦りを挙げている。この点については、中国の政府やメディアがしばしば日本国内に存在する「中国脅威論」に対して批判を行うのと少々似ている。
 
 続いて「韓国は古代より小さな属国だったため、自信がない。そして、歴史、資源、世界的な地位などあらゆるものが不足するなかで、手段を選ぶことなく自分の物であることを主張する。小国は永遠に大国になる方法を理解できない」と論じた。そして最後に「韓国は歴史的にいじめられ続けてきたため、またいじめられるのではないかと常にビクビクしている」としている。

 両国政府の対立は、互いのネガティブなイメージをより増幅させる。5月に大統領選が行われ、新政権がどのようなかじ取りを行うかで状況は変わってくるかもしれないが、ネット上で激化している「泥仕合」は当面の間続きそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)