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 木村拓哉(44)を除く、元SMAPメンバー4人が6月、以前から囁かれている大手事務所へ移籍する可能性が濃厚となってきた。その大手事務所というのは芸能界において絶大な力を誇る川村龍夫会長(76)が率いるケイダッシュで、”芸能界のドン”ことバーニングの周防郁雄社長(76)とは盟友関係にあることでも知られている。中居正広(44)はじめとするジャニーズ独立組の活動も、外野から制限をかけられることはないだろう。

 そして、そのケイダッシュと親密な関係を築いているのがテレビ朝日だ。

「テレビ朝日とサイバーエージェントが立ち上げた『AbemaTV』は、ケイダッシュ幹部の谷口元一氏が関わっていて仕掛人ともいわれています。さらに、テレビ朝日の早河洋会長兼CEO(73)は、昨年9月、『我々にすればプロダクションはいっぱいある』と発言したことでも有名。これは、事実上ジャニーズを特別扱いしない、権力に屈しないということと同義です」(芸能関係者)

 ジャニーズと必要以上に関係を持たないテレビ朝日であれば、元ジャニーズ所属のタレントであろうと、使えるものは使いたい、といったところだろう。

■元SMAPメンバーの使いどころとは?

 そして何より、元SMAPメンバーの使いどころがケイダッシュとテレビ朝日にはある。それが「AbemaTV」だ。

「AbemaTVは、莫大な広告費を投じたおかげで滑り出しは好調、1000万ダウンロードまでいきましたが、現在は頭打ちで大幅な赤字を出しています。魅力的なコンテンツ不足のため、お金を生む仕組みがうまく回っていない。テレビ朝日とケイダッシュとしても、いかんともしがたい問題です」(前出・芸能関係者)

 そこで期待されるのが、移籍する元SMAPメンバーだ。

「ジャニーズ事務所は肖像権に厳しく、ネットの画像や動画は規制されていましたが、ケイダッシュ移籍後はその問題もクリアになるでしょう。元SMAPメンバーがAbemaTV出演となれば、大きな話題となり、赤字解消の起爆剤になるでしょう。SMAPファンは確実に囲い込むことができます。そしてケイダッシュは、さらにテレビ朝日に恩を売ることができます」(前同)

 まだまだ発展途上のインターネット放送。そこに、元SMAPメンバーというビッグネームがやってくる可能性が日に日に高まっている。国民が衝撃を受けた”キムタク裏切り劇”がついに完全決着を迎えそうだ。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。