東海大福岡vs早稲田実業

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東海大福岡、巧みな投球術で早稲田実業を撃破!

東海大福岡vs早稲田実業

 11対8。最終的には追い上げられたが、東海大福岡のエース・安田 大将(3年)は早稲田実業との対決を楽しんでいた。

 「これだけの大観衆で野球ができる。みんなとも楽しもうと話していました。みんなが楽しめた結果が打線のつながりにもなったと思うし、自分も思った所に投げられた」。

 強打の早稲田実業が相手。3回に守りのミスで先取点を与えたが、楽しむ気持ちはブレなかった。その裏に自らの二塁打をきっかけに3点を奪い逆転。4回の第2打席ではタイムリー三塁打を放ちピッチングを楽にした。6回にも5点、追い上げられた8回にも2点を取ってもらった。

 これだけ援護してくれたら負けるわけにはいかない。「野球はスピードやパワーだけでなくてもやっていける」と話すように、最速130キロに満たない直球をいかに速く見せるかをテーマにしてきた投球術を披露。早稲田実業の清宮 幸太郎主将に、「見た目以上に球が伸びている。次の試合も、自分達の分まで抑えてくれると感じた投手でした」と言わしめた。

 「(全国には)スピードが出なくて悩んでいる投手がいると思う。そういう人たちに、スピードだけではないということを伝えられればと思います。自分も一時期、スピードを求めてコントロールが曖昧になって打たれることがあった。その経験があるからこそ、今はコントロールを大切にできている」と思いを話した安田。

 準々決勝の相手は大阪桐蔭に決まった。次も強打線との勝負になるが、自信のある直球を速く見せる投球術で立ち向かう。

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