昭和一と大東大一、再試合で決着!

吉田(昭和一)

 春の東京都大会予選は、1回戦から激闘が繰り広げられている。18日に5対5の引き分けとなった昭和一と大東大一の再試合が20日、桜美林高グラウンドにて行われた。昭和一の先発は、18日に180球超を投げたエースの吉田。首脳陣は「今日は行けるところまで投げてもらう」とこの日のマウンドに背番号1を送り込んだ。同じく大東大一も、背番号1のアンダースロー、小松にこの試合のマウンドを託した。

 先手を取ったのは大東大一。1回先頭の伊藤が四球で出ると、その後二死三塁となり4番桑野が一塁線への二塁打を放ち見事先制に成功。続く5番小松もレフト前に運ぶも、一気にホームを狙った桑野が本塁クロスプレーでタッチアウト。追加点は奪えない。先制点を奪われながら、昭和一は全く気落ちしなかった。3回にヒットで出塁の9番加藤 匠を三塁に置き、3番投手の吉田が左中間にタイムリー二塁打を放ち、同点に追いつく。

 次に流れを掴んだのは昭和一。4回に内野安打、バントや四球と細かい野球で塁を埋め、二死満塁から2番石橋がライトへ二塁打を放ち、勝負強さを見せ3対1と勝ち越しに成功すると、3番吉田が今度はライトの頭を越える二塁打で5対1と突き放した。

 ただ18日の試合では5対1と突き放された状況から4点差を追いついて再試合に持ち込んだ大東大一。両軍の選手にとってはまだまだ緊迫する状況が続く。6回裏には大東大一6番・免田のレフト線への2点タイムリー二塁打で2点差に迫り、昭和一に食らいつく。

 しかし再試合を経てこのカードを制したのは昭和一となった。7回表に1点を加え、さらに9回表の攻撃、投打にわたる活躍を見せている3番・投手の吉田が、この回からマウンドに上がった大東大一・星野からグラウンドのネットを越える特大本塁打を放ちこれがダメ押し打に。大東大一は最終回に2点を加え追いすがるも、あと一歩のところで振り切られた。勝利した昭和一は本戦出場をかけ、次戦で東京都市大等々力との戦いに挑む。

(取材・写真=編集部)

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