最終回「A LIFE」結局、木村拓哉と浅野忠信のタッグが最強だった件

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日曜劇場「A LIFE〜愛しき人〜」(TBS・日曜よる9時〜)
3月19日最終回。
出演・木村拓哉、竹内結子、松山ケンイチ、木村文乃、菜々緒、及川光博、浅野忠信、柄本明、田中泯、小林隆。
脚本・橋部敦子。TBSオンデマンドで放送後1週間見逃し配信あり。

「今すぐこの病院を出て行きなさい!」
院長(柄本明)から解任を言い渡された壮大(浅野忠信)。

妻の深冬(浅野忠信)を救いたいという気持ちに嘘はなかったと信じる沖田(木村拓哉)は壮大を引き止めるが、
「もう誰も俺のことなんか必要としてないよ」と、壮大は出て行ってしまった。


深冬の手術


壮大が出て行き、連絡が途絶えてから二週間。
深冬の手術は沖田によって行われた。
しっかり準備し臨んだ手術だったが、深冬の状態は予想以上に悪かった。
腫瘍をすべて取り切ることができず、後日再手術することになる。


沖田と壮大、語る


沖田は壮大の実家を訪ねる。
そこには憔悴した表情の壮大がいた。
壮大が嘆く。

「誰も俺の気持ち聞かないだろう。俺はみんなの話聞いて頑張って頑張って。それでも受け入れてもらえない。
子供の頃からそうだ。おまえは100点取らなきゃ価値がないって。」
「頑張って100点取ろうとしたけど結局全部失ってここに戻ってきた。」
「俺の人生はなんなんだろうねぇ」

それに対し沖田が「俺はおまえが羨ましかった」と話し出す。
子供の頃から努力家でなんでもできて、医者になってからも良い環境にいる壮大のことを悔しく思っていたのだ。

「シアトルに行ったのだって、おまえに追いやられたからじゃない。お前に追いつきたかったから。
深冬とのことだって、彼女は病院の娘だから、彼女との将来のことを考えると自信がなかった。俺は深冬から逃げてただけなんだよ。でも。シアトルに行ったから、今の俺がある」


このとき壮大はいろいろな苦しみから解放されたに違いない。

100点を求め続けていた自分。
自分は価値がない、愛されるわけがないと思っていた自分。
過去に深冬と沖田の仲を策略によって引き裂いた罪。

「人の気持ちなんてわかんねーよ。でもだからこそ理解しようってちゃんと向き合うことが大事なんじゃねぇの」
壮大はこれまで他人の気持ちをないがしろにしてきたようなところがある。
この沖田の言葉、壮大は忘れないでいてほしいな…

壮大、深冬を切る


再手術の日、病院に壮大が現れる。
壮大「俺の気持ちを見せてやる」
沖田「よろしく」

的確に手術を勧める沖田と壮大。
手術をモニターで見ていた井川(松山ケンイチ)も「この二人、最強だな」と感嘆。
そして、壮大によって深冬の腫瘍はすべて取ることができた。
「取れたよ」と壮大が深冬に語りかける。

数日後。
深冬が目をさますとベッドの傍らに壮大がいた。 
今までにない、穏やかな表情の壮大。
深冬が手を伸ばす。


それぞれのスタート


壮大は院長から「深冬と病院を頼む」と言われ「こんどこそ理想の病院を作る」と意気込む。
今後壇上記念病院は壮大が院長、そして羽村が副院長になるようだ。
井川は今後留学し帰国後経営の勉強もしたいと夢を語る。
柴田はこれまで通りこの病院で「やれることをやる」。


沖田は「まだまだ半人前だからもっと経験を積みたい」とシアトルへ戻った。
それぞれがまた、前向きに歩き出した。

(イラストと文/小西りえこ)