XFN-ASIAによると、ロシア石油最大手ルクオイルとインド石油最大手ONGC(石油・天然ガス公社)、中国石油・ガス3位のCNOOC(中国海洋石油)の3社は、カナダのエネルギー大手ペトロカザフスタンの買収について、それぞれ個別に協議を開始したことが28日までに明らかになった。ロシアの経済紙コメルサントが同日付で伝えた。カザフスタンで石油の掘削事業を行っているペトロカザフスタンは27日、同買収提案について検討中であると認めている。同社のカザフスタン事業では、原油埋蔵量が5億4980万バレルとなっており、日量15万2500バレルを生産している。

  同紙によると、ルクオイルは、現在、ペトロカザフスタンとの合弁会社であるツルガイ・ペトロリウムについて協議を行っていることから、買収先として最有力候補であるとしている。また、カザフスタン当局が同国の石油・天然ガスセクターへの中国の影響力が高まることに強い懸念を示しているとも伝えた。また、イタリアの地元紙は28日、イタリアの石油大手エニや米石油大手シェブロンも買収に名乗りをあげる見込みと報じている。【了】