レッドソックス・上原浩治【写真:Getty Images】

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来季年俸は今季とほぼ同額の約9億円前後で推移?

 レッドソックスからフリーエージェント(FA)となった上原浩治投手の去就に注目が集まっている。今季限りで2年契約が切れ、米東部時間7日まで設定されていた旧所属球団との独占交渉期間も終了。レッドソックスと再契約するのか、それとも新たなチームで再出発するのか、まだ去就に関するニュースは出てこない。

 42歳で迎える新シーズンへ向けての契約では、年俸が今季の900万ドル(約9億8000万円)から大きく下がるとの報道もある。しかし、米データサイト「ファングラフス」は上原に今季までとほぼ同額の価値があるとする“見積もり”を算出。その能力は未だに高いまま、と高く評価している。

 上原が“現状維持”と算出されたのは、「ファングラフス」のFA選手を特集する記事。今オフの市場に出ている選手のトップ50を選出し、それぞれの成績予想や年俸見積もり、そして寸評を掲載している。

 特集の中で、上原は32位で登場。記事の筆者でもあるデーブ・キャメロン記者の予想、ファングラフスが独自集計した契約予想年数・金額の平均値と中央値という3パターンの来季年俸見積もりを出している。独自集計契約予想の平均値は今季から50万ドル(約5400万円)減の850万ドル(約9億2000万円)と予想する一方、キャメロン記者と独自集計契約予想の中央値は100万ドル(約1億800円)減の800万ドル(約8億7000万円)と予想している。

年齢を感じさせない上原の投球、データサイトも来季は「どうなるか分からない!」

 来季の成績予想では、65イニングを投げて防御率3.39と算出。今季は47イニングを投げて防御率3.45だったため、やや持ち直すと見られているようだ。その他も、与四球率は6.2%、奪三振率は27%と上々の数字が並ぶ。

 寸評では「(直球が)87マイル(約140キロ)なのに大量の三振を奪う42歳のリリーバー(の成績)をどう予想すればいいのか。私にも分からない!数字を見ると彼はまだいい投手だが、勝負の分かれ目となるような状況で、こういったデータを信頼するチームがどれだけいるかは分からない」と分析。年齢や投球スタイルともに型にはまらない上原は、来季の予想を困難にさせるものとなっているようだ。

 どの球団がどのような条件を上原に提示するのか。年齢を重ねても、メジャーでその価値がほとんど下がっていないことは確かなようだ。