ネット証券4社のアナリストが今後の日本株を大予測! イギリスのEU離脱国民投票、7月10日の参院選、 日銀短観、四半期決算、米の利上げなどでどう動く?

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ネット証券4社のエースアナリストが、向こう1カ月の日経平均の動きをファンダメンタルズの面から徹底分析。英国のEU離脱の国民投票や参議院選挙などイベント目白押しの中、日本株はどう動くのか。

増税延期と財政出動で
下値は固められたか?

 多くの市場関係者が予測(期待)していたとおり、来年4月に予定されていた消費税の引き上げは延期された。これに伴って、

「上場企業は2018年3月期と2019年3月期の増益を見込みやすくなった」

 と指摘するのはSBI証券の鈴木英之さんだ。

 もっとも、安倍首相は消費増税の延期決定とともに財政出動についても明言し、

 日経平均は1万7000円台を回復したものの、いささか冷ややかな反応だったと楽天証券の土信田雅之さんは捉えている。  

 「外国人の買いによって支えられてきたアベノミクス相場だっただけに、彼らの日本株への関心が低下しているなら、上値は重たくなりそう」

 これに対し、松井証券の窪田朋一郎さんは

 「今後もここ数カ月のレンジ内で動く展開が続く」と予想しながらも、夏には米国が利上げを実施し、「円安・ドル高が日本株の支援材料となる」と考えている。

 残るカブドットコム証券の河合達憲さんは、7月10日の参議院選挙に向け政策期待で株価が上昇する展開を予想。この点は鈴木さんも同様だが、

 「第1四半期の決算発表に対する警戒感などからその後は調整局面を迎える」と読む。

 しかし、「期初の円高を踏まえて慎重な見通しが大勢を占めているだけに、第1四半期決算はポジティブサプライズとなる可能性がある」と河合さんは考えている。

 

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