「家庭」と「仕事」、 社長が優先すべきは、 どっち?
日本で初めて「日本経営品質賞」を2度受賞(2001年度、2010年度)した
小山昇氏の新刊『1日36万円のかばん持ち――三流が一流に変わる40の心得』から、小山氏に、「三流が一流に変わる心得」を紹介してもらおう。
★【三流】は、「運動会も出ずに、仕事一辺倒」
★【二流】は、「2週に一度、家族と食事」
★【一流】は、「午前0時をすぎたら罰金1万円」
小山 「今、奥さんともめているんだって? 今ここで奥さんに電話をかけて、奥さんが出たら、電話を貸しなさい。『私が話を聞く』から」
岩崎 「ここで、ですか? ……わかりました」
(……1時間後)
小山 「岩崎さん、あなたが悪い。あなたが奥さんに毎月いくら渡しているのかを聞いておいたから、来月からその金額を5万円上げなさい。奥さんにはさっき、『5万円上げさせるから』と約束しておいたから(笑)」
日曜日は「家族サービス」の日と決める
私は自他ともに認める仕事人間ですが、それでも、「日曜日は家族サービスの日」と決めています。
社員の結婚式など慶弔事には出席しますが、それ以外の仕事はしません。
以前、「×月×日の日曜日、講演をしてください」という依頼を受けたこともありますが、「家庭が大切です」とお断りしています。これだけは徹底している。
私は、「家庭の平安あってこそ、充実した仕事ができる」と考えています。会社がどれほど儲かっても、社員(社長)の家庭が幸せでなければ意味がない。
あるとき、わが社の松渕史郎課長が、「今度、子どもの運動会があるのですが、その日は政策勉強会も開催されます。運動会は断るべきでしょうか」と言ってきたことがあります(政策勉強会は、土曜日に開催)。私はすぐに、こう答えました。