日本テレビ「NEWS ZERO」では「1日5食 過酷"増量"トレのワケ」と題し、女子レスリング・渡利璃穏(24)にスポットを当てた。

2014年に韓国で開催されたアジア競技大会の女子レスリング63kg級を制し、その名を轟かせた渡利だったが、昨年6月、全日本選抜で川井梨紗子に破れたことでリオ五輪出場の夢は限りなく遠のいたかに見えた。

しかし、五輪で行われる女子レスリング全6階級のうち、75kg級の代表が決まっていなかったことから、五輪出場を諦めきれなかった渡利は、約12kgの増量を決意し、75kg級での出場を目指した。

以来、1日5食をノルマにし、ある1食の量は成人女性の約10倍となる約6400キロカロリーkcalを摂取。辛そうに食事を口に運びながらも、渡利は「最後本当に入らない時は飲み込んで流し込んでいます」と苦笑いを浮かべた。

また「夜も消化がすごくて眠れなかったり、Tシャツもパツパツになってズボンも小さくなった」という渡利は、練習をすれば体重が減ってしまい、思うように増量できなかったり、重くなった体がパフォーマンスに影響を及ぼしたりと、想像を絶する過酷な半年間を過ごしてきた。

努力の甲斐もあり昨年12月の天皇杯は75kgに出場し執念の優勝、五輪出場の夢を繋いだ。来月にはカザフスタンで五輪のアジア予選に臨むことに。渡利は「日本の女子レスリングはオリンピックでとても強いので皆と一緒にオリンピックに行けるように頑張りたい」と意気込んだ。