「標的型攻撃メールチェックサービス」の防御システムイメージ図(写真:ビッグローブホームページより)

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 ビッグローブは23日、従来の方法では防ぎきれない標的型攻撃のウイルスメールの防御が可能な企業向けのクラウド型セキュリティサービスを提供開始すると発表した。サービス名は「標的型攻撃メールチェックサービス」。料金は、50IDを利用で初期費用が5万円(税別)、月額費用が10,000円(税別)から。別途、クラウドメールの初期費用、月額費用が必要。また最低利用期間は6カ月。2ドメイン目からは、1ドメインあたり月額費用1万円(税別)の追加が必要である。

 同サービスは、標的型攻撃メール対策技術で高評価のProofpoint社のProtection Server機能を、NECと協業のもとクラウド型サービスで提供する。標的型攻撃メールが顧客のメールボックスに到着する前に検知、防御する。DNS(MXレコード)の設定を変更するだけで迅速に導入できる。

 同サービスの特徴は、従来の方式では検知できない標的型攻撃ウイルスメールを検知し、メールの添付ファイルや本文中に記載されたリンク先のWebサイトの挙動を解析して異常が認められた場合、メールを削除、その旨を受信者に報告する。また、メール配信時には安全なWebサイトに見せかけたURLリンクを記載し、後から汚染プログラムなどを配置して、配信時や受信直後のチェックをすり抜ける「時間差攻撃」にも対応する。クラウド型のため、大がかりなシステム変更を行うことなく導入が可能である。