写真提供:マイナビニュース

写真拡大

●オフィスで漏れたら絶体絶命
こんにちは、トイアンナです。女性が毎月体験しながらも、なかなか話題にしづらい「生理」のお悩み。「落ち込む、イライラする」といった精神面での困りごとはまだしも、カラダの失敗は特にタブー視されがちですよね。そういった内情はタブーだからこそオープンにすべき、というのが私の考えです。

今回、女性の「生理中の失敗」を実体験からお伝えすることで「こんな風になるんだ」と一例を知っていただければと思います。なお、私の生理は一般の方に比べてかなり重症な方らしく、個人差がありますのであらかじめご容赦ください。

○生理中にやらかした失敗3つ

1. 経血が椅子やソファに付いてしまった……!

私が生理中の失敗で最もやらかすのが「経血が付いてしまう」トラブルです。「そんな失敗、いまどきあるの? 」と男性は特に驚かれるかもしれません。

最近の生理用品は進化を重ね、どうねじれても経血が漏れないように工夫されています。その一方で女性のショーツは、30代を迎えて「年齢相応の価格帯で買おう」とハイブランドへ手を出すといきなりセクシー系になるというか……表面積が減る傾向にあります。

上品なレースだけで構成されたショーツは表面積が少なすぎて、生理用品を貼り付けるテープ面もギブアップ。生理用品の進化も、表面積の少ないショーツでは台無しです。生理期間中がっちりガードしてくれる専用下着がありますが、1日目の「あっ、生理きた! 」のタイミングでは着用が間に合わず涙を飲むことに。

オフィスや友達の家で経血が漏れようものなら、絶体絶命。そんなときは水と洗剤でハンカチを濡らし、表面を叩くようにして血を吸い取ります。お湯を使うと血液内にあるたんぱく質が凝固してしまい、かえって落ちなくなります。

2. 腹痛でノックアウト
生理が仮に28日周期で来たとしても、生理痛も同じパターンで来るとは限りません。ある月は「ちっとも痛くない」生理が、翌月はのた打ち回る地獄に変わってしまうこともあります。

私はピルを服用して以来、生理痛は安定して「ちょっと痛いなあ」で済むことが多く、すっかり油断していました。そんなある朝、激痛で目が覚めました。

「ノロウイルス? 膀胱(ぼうこう)炎?? ま、まさか……生理!? 」

私は久しぶりの本気を出した生理痛になすすべもなく、ベッドで「くの字」になってうめくばかり。その日の予定は全てキャンセル……と相成りました。

しかもその日は彼とのデート。それも大人気アーティストの来日コンサートを聴きにいく予定だったのです。泣く泣く「誰かと行ってちょうだい、私は無理」と譲り渡したチケットですが、同じアーティストが次に来日したのは5年後でした……。

それ以来、鎮痛剤は「いざというときのお守り」として大事に持っています。そしてポイントは「激痛になる前に飲んでしまう」こと。鎮痛剤は早めに飲んだほうがいいと、薬剤師のアドバイスや医薬品の公式サイトにも書かれています。

●男子に気づかれたら泣きたくなる3つ目は
3. ニオイを気にしすぎてつらい!
生理中に「独特のニオイ」を感じたこと、女性なら一度はあるんじゃないでしょうか。私も自分の生理だけでなく、学校の授業中に先生が通り過ぎるだけで「この先生、いま生理中なんだろうなあ……」と勘ぐったことがあります。

ニオイ自体も嫌ですが、ニオイを気にしすぎて、体育系のイベントや外出が嫌になったことはないでしょうか? 知人男性でやたら生理中に優しくしてくれる人がいたので話を聞いたところ、「俺、生理のニオイがわかっちゃうんだよね。だからニオイがする人には優しくしてる」とのこと。その優しさ、嬉(うれ)しいけど嬉しくないっ!

私はニオイ対策として、とにかくこまめに生理用品を交換しています。さらに清潔感を追求したいので、アンダーヘアで雑菌が繁殖してニオイの元にもなるらしいと聞いてからは、生理前にVIO(アンダーヘアの部位の総称で、前面を「Vライン」、女性器まわりを「Iライン」、肛門まわりを「Oライン」と呼びます)を処理しています。さらにタンポンを使うことで、血液ができるだけ空気に触れない、つまり雑菌にさらされないようにしています。

VIO脱毛とタンポンを併用してみたところ、それ以降はニオイが全く気にならなくなったので、個人的にはニオイ問題は解決できるものと信じています……!

○生理はつらいよ、でも戦える相手だよ

生理はつらい、けれどつらさについて今まであまり語られてこなかったのではないでしょうか。「ピルを飲んだらいいの? 」「体を温めたらいいの? 」と聞きかじった情報を追いかけても、どれが正しいのか逆に不安になってしまうもの。でも、困っているのはあなただけではありません。地球上の人口の約半分は女性で、その多くは同じ敵と戦っています。つまり、あなたの味方はたくさんいます! 例えば婦人科に相談するなど、悩みを打ち明けてみませんか?

タブー視されがちな生理対策がもっと話題になって女性同士の知恵が集まれば、生理のつらさも克服できるに違いありません。私と一緒に泣き寝入りせず、積極的に生理と戦ってゆきましょう。

※本コラムは個人の体験に基づくものであり、医療的な効果などを示唆・保証するものではありません
※画像は本文と関係ありません

○著者プロフィール: トイアンナ

外資系企業で約4年勤務。キャリアの一環としての消費者インタビューや、独自取材から500名以上のヒアリングを重ねる。アラサー男女の生き方を考えるブログ「トイアンナのぐだぐだ」は月間50万ページビューを記録。現在もWebを中心に複数媒体でコラムを連載中。

(トイアンナ)