6日、日本テレビ「人生が二度あれば」では、プロ野球ドラフト会議の歴史において過去唯一巨人の1位指名を断った小林秀一氏に又吉直樹が行ったインタビューの模様を放送した。

1973年のドラフトで巨人から1位指名を受けながらも、これを蹴った男として語り継がれている小林氏は、大学通算防御率0.93という愛知学院大学の元エースだ。

現在は母校の准教授を務めている小林氏。プロ入りを断った理由について「アマチュアの指導者になりたいなと思っておりましたので、そっちの選択をした」と明かした。それは同氏が「プロに進めばアマチュアの指導が難しいという時代があった」と語っている通り、当時プロとアマには深い溝があったことに起因する。

「高校の時の監督に投げ方をオーバースローから(アンダースローに)変えてもらった。それが自分には合ってた。指導者っていうは大きいんだなって。その(指導された)事が頭に残ってた」。
指導者の道に強いこだわりを持っていた理由をこう語った小林氏は、実際に40歳で母校・愛知学院大学の野球部監督に就任し、1991年には明治神宮野球大会大学の部で優勝を果たしている。

そんな小林氏は、当時に戻れたとして「どちらを選択しますか?」と訊かれれば、「非常に迷う」と前置きしつつも「是非一回はプロの世界も挑戦してみたい。制度が違っていたら多分行っていた」と語っている。