オンライン動画学習サービスのスクー(東京・渋谷、森健志郎代表)は、人事担当者向けのオンライン授業「人事チャンネル」を開設した。

 同社は2012年から個人向けサービス「schoo WEB-campus」の運営を開始し、15年12月時点で約20万人の会員を獲得している。IT、マーケティング、ビジネス英語などが学べる授業をほぼ毎日生放送で無料配信し、講師は各分野の専門家や現役経営者などが務めている。

 授業中に受講生の質問やコメントがタイムラインとし公開されるため、講師は受講生の反応を確認しながら授業を進めることができ、受講生同士や講師とのリアルなコミュニケーションによる双方向の学習体験が特徴だ。

 実施された授業は全て録画授業として公開し、有料会員(ウェブ登録は月額980円、iOS・Androidアプリ登録は月額1080円)は何度でも受講することができる。

 15年3月からは法人向けサービスを開始し、15年12月時点で約100社が利用している。個人向けに放送された約2400本の授業から職種ごとにお薦めの授業を示したり、教育担当者が従業員の受講状況を管理できるツールを用意して、インターン・新卒研修、職種・階層ごとの教育、デザイナー・エンジニアなど専門職種のスキルアップや社内育成での活用を提案している。

 同社アカウントプランナーの田中伶氏は、「これまでのeラーニングは受講率の低さが課題となっていました。従業員に自発的に学ぶ習慣を持たせたいと考えている教育担当者が『schoo WEB-campus』に関心を持ち、導入企業では受講率が上昇しています。専門知識の習得を目的に部門教育として導入している企業もあります」と話す。

 新たに開設した「人事チャンネル」は、より多くの人事担当者に「schoo WEB-campus」を体感してもらい、社内教育への導入を検討してもらうことが狙いだ。15年11月にメンタルヘルスに関する内容を生放送で公開したところ、約100人の人事担当者が受講した。今後も定期的に人事関連の授業を公開し、法人向けサービスの拡大を目指す方針だ。

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