タクシーにも定期券が登場 高齢者対象、社会課題解決の一助になるか
JTB九州が福岡市で来年1月に、高齢者を対象とした乗り放題タクシーの社会実験を実施。「高齢者の移動」という社会課題を解決するための一助となることが目指されます。
自宅と2地点のあいだを1か月定額で乗り放題
JTB九州が、あらかじめ登録した2つの指定目的地と自宅とのあいだで、タクシーを1か月間定額の乗り放題で利用できるサービス「JTBジェロンタクシー」を開発。2016年1月から福岡市内で社会実験を行う計画です。
「通常は乗車単位で支払うタクシー運賃を旅行業における募集型企画旅行商品で企画実施することにより1ヵ月の定期券として誕生した定額乗り放題商品となります」(JTB九州)
対象は高齢者で、例えば、かかりつけの病院を1地点目、いつも買い物をする商店街やスーパーマーケットなどを2地点目の指定目的地として登録。自宅と2地点のあいだ、それぞれを移動する際に利用することなどが想定されています。
この社会実験に参加するモニター利用者が、2015年12月22日(火)から2016年1月6日(水)まで募集されます。旅行代金(利用代金)は1人2万8000円から6万8000円(税込)で、自宅と指定目的地のある区との組み合わせ、またタクシー運賃により決まるとのこと。
JTB九州は「このサービスが高齢者の方々が免許証返納後に外出するための日常の移動手段確保や交通不便地域にお住いの方々の利便性提供等の社会課題解決の一助となれば幸いです」としています。