【前園真聖コラム】第065回「五輪候補選手とボールを蹴って感じたこと」
先日、あるテレビ番組の企画でU-22日本代表候補選手たちとボールを一緒に蹴ることがありました。よく考えると、彼らが22歳以下、僕が42歳ですから、もう二回りも年齢が違います。きっと僕のことは知らないだろうと思っていましたが、ちゃっとわかっていてくれたみたいでした。
彼らの第一印象は「おとなしい」というものでした。どうやら本人たちもそう思っているようです。日本代表とU-22日本代表を兼任している遠藤航選手は、特にそう感じているようでした。日本代表に行ったあとに、U-22日本代表に来ると、よくわかるのでしょう。
僕も日本代表とU-23日本代表を兼任していましたが、あの当時は日本代表にもラモス瑠偉さん始め怖い人たちがたくさんいましたし、U-23日本代表にも、僕を筆頭として「大人しくない」選手たちが揃っていました。
今の世代と僕たちの世代で共通しているのは五輪まで世界をなかなか経験できなかったこと。そして違いは、僕たちは不遜なまでの自信を持てていたことだと思います。
たぶん、それは僕たちがプレーしていた当時のJリーグにはブラジル代表などの選手が来てプレーしていたからだと思います。日頃から彼らのプレーを目の当たりにして、自分のプレーが通じるかどうか確認できました。
それに当時のU-23日本代表のメンバーは、ほとんど自分のチームでレギュラーでした。今度のU-22日本代表の選手では、まだそこまで来ている選手が少ない。なので、なかなか自信を持てないのかもしれません。
ですが、トークの時間になると、なかなかみんなちゃんと話をしていましたよ。口数が少なかったのは、もともとあまり話さないという大島僚太選手ぐらい。それでもちゃんとみんな自分の意見を言える、自立した選手たちでした。
話をして気付いたのは、どうやら彼らは自分たちが低い評価を受けていることを知っているのだろうということです。そして今回の五輪アジア最終予選は、これまでよりも遙かに厳しい戦いというのもわかっています。
いよいよ1月に開催される五輪アジア最終予選に向かって、僕が彼らにアドバイスできるとすると1つだけ。「開き直ってやりなさい」ということ。今さら焦ってもどうしようもありません。今自分が持っている力を最大限発揮できるよう、体と心を整えてください。
そして予選が終わった後、自分たちに低い評価をしていた人たちをぜひ見返して欲しいと思います。実際一緒にボールを蹴って感じたのですが、彼らはとてもうまいのですから。
彼らの第一印象は「おとなしい」というものでした。どうやら本人たちもそう思っているようです。日本代表とU-22日本代表を兼任している遠藤航選手は、特にそう感じているようでした。日本代表に行ったあとに、U-22日本代表に来ると、よくわかるのでしょう。
今の世代と僕たちの世代で共通しているのは五輪まで世界をなかなか経験できなかったこと。そして違いは、僕たちは不遜なまでの自信を持てていたことだと思います。
たぶん、それは僕たちがプレーしていた当時のJリーグにはブラジル代表などの選手が来てプレーしていたからだと思います。日頃から彼らのプレーを目の当たりにして、自分のプレーが通じるかどうか確認できました。
それに当時のU-23日本代表のメンバーは、ほとんど自分のチームでレギュラーでした。今度のU-22日本代表の選手では、まだそこまで来ている選手が少ない。なので、なかなか自信を持てないのかもしれません。
ですが、トークの時間になると、なかなかみんなちゃんと話をしていましたよ。口数が少なかったのは、もともとあまり話さないという大島僚太選手ぐらい。それでもちゃんとみんな自分の意見を言える、自立した選手たちでした。
話をして気付いたのは、どうやら彼らは自分たちが低い評価を受けていることを知っているのだろうということです。そして今回の五輪アジア最終予選は、これまでよりも遙かに厳しい戦いというのもわかっています。
いよいよ1月に開催される五輪アジア最終予選に向かって、僕が彼らにアドバイスできるとすると1つだけ。「開き直ってやりなさい」ということ。今さら焦ってもどうしようもありません。今自分が持っている力を最大限発揮できるよう、体と心を整えてください。
そして予選が終わった後、自分たちに低い評価をしていた人たちをぜひ見返して欲しいと思います。実際一緒にボールを蹴って感じたのですが、彼らはとてもうまいのですから。
関連情報(BiZ PAGE+)
1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。